宮古島市議会 > 2019-12-16 >
12月16日-06号

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  1. 宮古島市議会 2019-12-16
    12月16日-06号


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    最終取得日: 2023-05-28
    令和 元年 12月 定例会(第7回)          令和元年第7回宮古島市議会定例会(12月)議事日程第6号                           令和元年12月16日(月)午前10時開議 日程第 1  一般質問 ◎会議に付した事件    議事日程に同じ            令和元年第7回宮古島市議会定例会(12月)会議録 令和元年12月16日(月)                                     (開議=午前10時00分) ◎出席議員(23名)                          (延会=午後4時41分)┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ 議   長(19番)  佐久本 洋 介 君  議   員(11番)  高 吉 幸 光 君 ┃┃ 副 議 長(17〃)  上 地 廣 敏 〃    〃  (12〃)  國 仲 昌 二 〃 ┃┃ 議   員(1 〃)  新 里   匠 〃    〃  (13〃)  友 利 光 徳 〃 ┃┃   〃  (2 〃)  平   百合香 〃    〃  (14〃)  上 里   樹 〃 ┃┃   〃  (3 〃)  仲 里 タカ子 〃    〃  (15〃)  下 地 勇 徳 〃 ┃┃   〃  (4 〃)  島 尻   誠 〃    〃  (16〃)  粟 国 恒 広 〃 ┃┃   〃  (5 〃)  平 良 和 彦 〃    〃  (18〃)  平 良 敏 夫 〃 ┃┃   〃  (6 〃)  下 地 信 広 〃    〃  (20〃)  山 里 雅 彦 〃 ┃┃   〃  (7 〃)    欠   員      〃  (21〃)  棚 原 芳 樹 〃 ┃┃   〃  (8 〃)  我如古 三 雄 〃    〃  (22〃)  砂 川 辰 夫 〃 ┃┃   〃  (9 〃)  前 里 光 健 〃    〃  (23〃)  濱 元 雅 浩 〃 ┃┃   〃  (10〃)  狩 俣 政 作 〃    〃  (24〃)  眞榮城 徳 彦 〃 ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◎欠席議員(0名) ◎説 明 員┏━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┓┃ 市       長 │ 下 地 敏 彦 君 │ 上 下 水 道 部 長 │ 兼 島 方 昭 君┃┃ 副   市   長 │ 長 濱 政 治 〃 │ 会 計 管 理 者 │ 下 地 秀 樹 〃┃┃ 企 画 政 策 部 長 │ 友 利   克 〃 │ 消   防   長 │ 来 間   克 〃┃┃ 総  務 部  長 │ 宮 国 高 宣 〃 │ 伊 良 部 支 所 長 │ 上 地 成 人 〃┃┃ 福  祉 部  長 │ 下 地 律 子 〃 │ 総  務 課  長 │ 与那覇 弘 樹 〃┃┃ 生 活 環 境 部 長 │ 垣 花 和 彦 〃 │ 企 画 調 整 課 長 │ 上 地 俊 暢 〃┃┃ 観 光 商 工 部 長 │ 楚 南 幸 哉 〃 │ 財  政 課  長 │ 砂 川   朗 〃┃┃ 振  興 開  発 │ 大 嶺 弘 明 〃 │ 教   育   長 │ 宮 國   博 〃┃┃ プ ロ ジェクト局長 │           │           │          ┃┃ 建  設 部  長 │ 下 地 康 教 〃 │ 教  育 部  長 │ 下 地 信 男 〃┃┃ 農 林 水 産 部 長 │ 松 原 清 光 〃 │ 生 涯 学習 部 長  │ 下 地   明 〃┃┗━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┛ ◎議会事務局職員出席者  事  務 局  長  上 地 昭 人 君   次長補佐兼議事係長  仲 間 清 人 君  次       長  友 利 毅 彦 〃   議   事   係  久 志 龍 太 〃  次  長 補  佐  富 浜 靖 雄 〃 ○議長(佐久本洋介君)   これより本日の会議を開きます。                                     (開議=午前10時00分)  本日の出席議員は23名で、在職する議員全員出席であります。  本日の日程は、お手元にお配りした議事日程第6号のとおりであります。  この際、日程第1、一般質問について、先日に引き続き質問を行います。  本日は仲里タカ子君からであります。  これより順次質問の発言を許します。 ◆仲里タカ子君   3番、市民ネット宮古結の会、仲里タカ子です。暖かい日も続いていますが、12月も半ば、ことしも残すところあとわずかです。皆様は、1年を振り返りつつ、年の締めくくりに忙しく走り回っておられることでしょうか。  さて、保良では「私たちは、弾薬庫を枕には眠れない」と反対する住民の皆さんが保良のあの高台の上に吹く強風にあおられながら、毎日抗議を続けています。この島に他国を攻撃することのできるミサイル部隊を配備し、弾薬庫をつくる。それが本当に島の平和な暮らしを守ることになるのか。真剣な議論も説明もないまま島の未来の形を変えていく。心穏やかならざる年の瀬です。あの紛争のおさまらないアフガニスタンで、人々の暮らしを支えるために砂漠に水を引き続けて支援を続けた中村哲さん、「軍隊は平和を守らない。日本の自衛隊は、支援と称してアフガニスタンを訪れていますが、ジャパニーズアーミーと呼ばれて、アフガニスタンの人は歓迎しない」、そう生前語っておられました。「誠実と人々の信頼でしか平和をかち取ることはできない」と彼は語っています。弾薬庫を枕に眠るわけにはいかないというのは、保良の人たちだけでしょうか。どうか皆さん、立ちどまって自分のこととして考えてみてほしい、そう願いつつ一般質問に移らせていただきます。  それでは、まず市長の政治姿勢についてお伺いいたします。去る10月19日、自由民主党宮古支部政経パーティーで、稲田朋美元防衛大臣が「アメリカと中国の経済摩擦が安全保障上の緊張関係に発展した場合、その最前線になるのは沖縄や宮古島だ」、途中略しますが、「宮古島の市民の皆さんがしっかりしていることが日本を守ることにつながる」と語ったと新聞で報道されています。この発言について、最前線とはどのようなことを指すのか、市長のご見解をお伺いいたします。 ◎企画政策部長(友利克君)   元防衛大臣、稲田朋美氏の発言についての見解でございます。政務での国会議員の発言に対し、議場において見解を述べることは適当ではないというふうに考えております。 ◆仲里タカ子君   何のコメントもいただけない。私は、市長のお考えをお伺いしたいと思ったのですが、多分答えていただけないということであれば。  この最前線ですけど、最前線について、これは宮古島が本当に、例えばアメリカと中国が何か紛争が起こったときはもう差し出されるというふうに私には聞こえます。軍事評論家によりますと、アメリカの軍事戦略というのがありまして、エアシーバトルというんだそうですが、この中のもう一つオフショアコントロール、この軍事戦略を国防総省が研究して発表しているそうです。それによると、みずからが支配する太平洋上に中国は進出しないように第1次列島線、南西諸島で防ぐ、アメリカは直接被害をこうむらないようにグアム、ハワイあたりまでセットバック、日本の自衛隊と中国の地域紛争の範囲にとどめて、中国と停戦交渉をする、そのことで核戦争を防いで、中国との関係を維持してアメリカの国益を守るということになるという、非常に頭のいい戦略だそうです。その計画に沿って現在の自衛隊の配備があると指摘されますと、今奄美、沖縄本島、宮古島、八重山、与那国に至る自衛隊の配備強化はそれを裏づけているようにも見えます。稲田朋美元防衛大臣の発言は、そのことを指しているのではないでしょうか。  先ごろ日米合同訓練ヤマサクラ作戦、このヤマサクラ作戦は離島奪還訓練を行っていると報道されています。離島は、想定されているのは宮古島だそうです。離島奪還、奪還する際に、占領されているからね、宮古島市民はどこにいるとお考えになりますか。仮定の質問には答えられないかもしれないんですが、もし想像できるんだったらお答えをお願いします。 ◎企画政策部長(友利克君)   仲里タカ子議員ご指摘のとおり、仮定の話には、質問にはなかなかお答えしにくいところでございます。ただ、少なからず政府としてこの先島における、宮古島を含むですね、自衛隊の配備というのは、南西諸島における防衛体制の空白を埋めるということが大きな前提になっているというふうに考えております。市長もそこら辺を踏まえて市民の安心、安全を確保する意味でも、自衛隊の配備については了承をしている、了解をしているところだというふうに考えております。 ◆仲里タカ子君   今の企画政策部長のお答えは、本当に防衛省が何度も繰り返してお答えしていることの内容のそのままです。防衛省はいいんです。沖縄防衛局もいいんです。彼らは、領土を守るために日々訓練を続けているわけですから、空白地帯を埋める。宮古島に陸上自衛隊が配備されて空白地帯を埋めたとして、私たちの命が本当に守られるか、本当に疑問です。離島の奪還作戦ですからね。占領されることを想定した訓練を行っているわけです。占領される前に私たちどうなっているのか。本当に市民、行政の皆さんもともどもによく考えてもらいたい。そして、私たちは本当に未来を子供たちに、この島をそのまま、地下水の豊富な癒やしの島として受け継ぐことができるのか、本当に考えてもらいたいなと思います。  続いてお伺いします。保良鉱山の弾薬庫建設についてです。保良鉱山で建設されている弾薬庫は、第1級火薬庫というふうに説明されています。この第1級火薬庫とはどのような弾薬庫で、それはどのような規模なものかお伺いいたします。 ◎企画政策部長(友利克君)   第1級火薬庫がどういうものかということでありますけども、火薬類取締法施行規則の第17条、そして貯蔵の区分第19条ということで、第1級火薬庫は、いろいろありますけども、火薬、爆薬、実包、空砲、コンクリート破砕機、導爆線、電気導火線、導火線、導火管及び制御発破用コードなどを貯蔵する施設。そのほかにも、第1級火薬庫というのがありまして、火工品、これも第1級の火薬庫。それから、信号焔管及び信号火せん、これも第1級の火薬庫。そして、煙火並びに煙火の原料用火薬庫及び爆薬を貯蔵する施設が第1級の火薬庫というふうになっているところです。なかなかわかりにくいと思いますけれども、法令上はそういう説明になっております。 ◆仲里タカ子君   企画政策部長、私もそれ読みました。本当にわからない。何を言っているのかさっぱりわからない法令を読みました。私が知りたいのは、保良の皆さんが心配をしている、あの自分の村の近くにつくられる第1級火薬庫という、それが3棟つくられるという沖縄防衛局からの説明があります。あの中に何か事故が起きたときに爆発するもの、そこにどれぐらいの弾薬、爆薬が入っているか、これが知りたい。第1級火薬庫に一体どのくらいの最大貯蔵量を置くことができるか、これがわかったら教えてください。もしわからなかったら沖縄防衛局に聞いてもらいたい、そう思います。 ◎企画政策部長(友利克君)   この質問にはこれまでもお答えをしてきているところです。防衛省に問い合わせましたところ、火薬の貯蔵量などを明かすことはできないというような回答だったというふうに思っております。 ◆仲里タカ子君   これ私も一体どれぐらいかと思っていろいろ調べてみると、企画政策部長がおっしゃっている、保安距離等で示される第1級火薬庫で記載があるのは最大40トンです。40トン以上の記載がないから、では最大40トンなのかなというふうに推測するところでもありますが、第1級火薬庫にどのぐらい、どのぐらい置くかって聞いていないですよ。どれぐらいの爆薬を置くことができるかということは、これは私は調べる能力はないけれど、これ調べたらわかることだろうと思うし、これは防衛上の機密には何も当たらないだろうと思います。もしよろしければ専門家に第1級火薬庫に最大どのぐらいの保管ができるかということをぜひとも聞いていただいて、お答え願いたいと思います。多分難しいから、次に移ります。  防衛省は、保良、七又集落への保安距離を十分に確保するというふうに毎度説明をしています。十分に確保する根拠について一度も示したことがありません。市は、防衛省が言っている保良の鉱山から保良集落まで250メートルと説明しています。七又までは360メートルだったかな。その安全を担保できる保安距離、これが十分に保てるというその根拠についてぜひとも防衛省に聞いていただきたい、そう思います。もしわかったらお答えください。通告出してあります。 ◎企画政策部長(友利克君)   恐らく仲里タカ子議員お調べになられているというふうに思いますけども、火薬類取締法施行規則第23条では「火薬庫は、その貯蔵量に応じ、火薬庫の外壁から保安物件に対し保安距離をとらなければならない」というふうな規定がされております。防衛省の回答としましては、「火薬庫の設置に当たっては、火薬類による災害を防止し、公共の安全を確保することを目的としている火薬類取締法などの関係法令に基づき十分な保安距離を確保するなど、適切に対応する」という回答をいただいているところでございます。 ◆仲里タカ子君   企画政策部長にお伺いしますが、この健康食品、安全です。国の法律にのっとって安全につくっております。どんな成分が入っているんですか、教えてください、いや、ちゃんとあなたの健康が守られるように十分に配慮してつくっておりますから、これを2万円でお求めくださいと言われたら、企画政策部長はそうですねと言ってこれを飲むことできますか。お答えできたらお答えいただきたいし。                 (「これについてですか」の声あり) ◆仲里タカ子君   できないよね。これ通告外だと言われたらきっと答えてもらえないけど、今のお答えはそれに似ています。中身については何の説明もない。中身についてはお知らせできないけど、私たち十分に皆さんの安全に配慮していますから、これも法令にのっとって安心、安全ですから、どうぞ安心してください、これ何度言われても、中身何かわかんないのにこれ飲むことできないでしょうというのが今の保良の皆さんが言っていることです。私も一生懸命、軍事評論家の方もこのことに関して一生懸命調べていますから、本当に数字は弱いんですが、一生懸命読んでみました。保良集落は、第2種保安地域と考えられる。その企画政策部長のおっしゃる、外壁から防衛省は250メートルというふうに説明されています。保安距離が守られる、その弾薬庫の中に保管できる保管量は5トンだそうです。千代田にも第1級火薬庫、第1級火薬庫ですね、つくられている。これ第2級だとすると、保管量は約1トンと。これが安全が保てる保管量になるんだそうです。元自衛官で軍事専門家、小西誠氏の宮古島での講演資料によりますと、公表されているミサイルの種類と数から最小弾薬量は算定できる。宮古島に配備される地対艦ミサイルは4基、弾体30発、1発当たりの炸薬量233キロ。そうすると、約7トン。1回利用するだけで7トン。地対空ミサイル3基、弾体24発、1発当たり炸薬量が190キロですね。これを計算すると、地対空ミサイルは4.5トン。迫撃砲、機関銃等、よくわかんないけど、これを約1トンとすると12.5トンとなるそうです。12.5トンですから、先ほど言いました最大保管量、保安距離が保てる保管量から考えて大変無理があります。それに、有事を想定してここにミサイルを置きます。これを1発撃っただけで、ああ、もう私たち弾薬はありませんよ、もうこれ以上はできませんよというわけにいかないじゃないですか。そうなったときに中身全然合わないじゃないですか。これに入っているのは炸薬量だけだと言ったんだけど、ほかにも入っているみたいねみたいになるから、全然とてもこれは信用できるものではない。保良、七又の保安距離、大きく逸脱した計算が出ています。保良で弾薬庫の配備計画で、防衛省は我がほうの手のうちを明らかにすることになるためということで、全然説明を一度もしてくれていない。反対する保良の住民会の代表の下地博盛さんは、「計画は法令違反で、住民の命を軽視するものである」と強く抗議しております。もしも住民に沖縄防衛局が丁寧に説明するというならば、何トン置いてあるというふうな説明は、別にそんな我がほうの手のうちを明らかにするところまで細かく具体的に説明してくれと言わないまでも、ちゃんと住民が安心できる内容の説明をするべきだと私は思います。この説明がない限りは、安心して、弾薬庫のそばの保良の住民が枕を高くして眠れないというのはやっぱりそのとおりだという以外にないのではないでしょうか。  続きます。保良鉱山内の里道についてお伺いします。里道、いわゆる業者がコーラルを採掘した経緯についてお伺いしますということですが、これについてお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   保良鉱山内の里道に関してのご質問というふうに捉えております。これは、なぜその里道が採掘されたのかというご質問だというふうに理解してよろしいですかね。                 (「どのような経緯で」の声あり) ◎建設部長(下地康教君)   我々はですね、まずですね、保良鉱山の里道につきましては、国有財産特別措置法第5条第1項第5号により、市町村合併以前に城辺町へ平成16年3月に譲渡され、現在宮古島市において管理を行っております。道路法において、里道は台帳を整備する必要のない道路でございます。したがいまして、利用者からの申し立てがない限り、里道の利用は適切に供されていると管理者としては判断をしております。当該里道は、これまで利活用に関し、利用者からの異議申し立てはありませんでした。そこで、なかったということで、もしですね、利用者からの申し立てがあった場合は、原因者に対して管理者として適切な指導を行っていくという形になります。 ◆仲里タカ子君   旧城辺町は、昭和63年に宮古総合開発と公害防止協定というのを締結しています。これは、合併当時に宮古島市に引き継がれているのではないですか。この協定書では、第1条の基本条項で、甲が、市が業者の、乙ですね、事業に関し地域住民の健康の保護及び地域の生活環境の保全をする施策を指示するときは、乙は積極的に協力する。第7条の2で、道路、この里道沿いに採掘をする場合は道路際から5メートルを離し、さらに70度以内の安全角度を保って採掘すること。第7条の4で、乙は市有地の土地境界を採掘するときは、その境界を直下とせず、安全距離を置き、安全角度を保ち採掘するものとするとなっています。宮古島市は、このことに関して指導した実績がありますか。 ◎建設部長(下地康教君)   まず、仲里タカ子議員がおっしゃっているのは、2つ、その質問の内容が分かれると思います。1つはですね、鉱山を掘削する、採掘するその内容ですね。もう一つは、里道の管理という話になります。我々道路建設課としては、里道を管理する側でございますので、先ほど申し上げましたように里道の管理に関しては利用者からの異議申し立てがない限り、適切にこの里道は供されているというふうに理解をしておりますので、今まで異議申し立てというか、その利活用に関する意見がございませんでしたので、現在までは適切に利用をされていたというふうに道路管理者としては理解をしております。 ◆仲里タカ子君   道路管理者としては、里道が、この里道はもう既に現況はありません。かなり底のほうまで掘削が行われていますが、どこが里道かわからない。道路管理者としては、里道を使う人が異議申し立てをしない限り、この里道が掘削されようと原形とどめなくなろうと、もう何もすることがない、そういうふうに受けとめていいですか。 ◎建設部長(下地康教君)   里道に関する管理ということでは、基本的に道路法による道路台帳を整備するという義務がございません。したがいまして、宮古島の中には、里道が何千とございます。その中を一々その利用状況を管理するということは、我々管理者としてはしません。そういう意味においては、実際里道を利用する方からですね、こういう里道がそうなっているよと、里道として使えませんよというような話があった場合に我々は適宜その原因者に対して指導を行うということにしております。
    ◆仲里タカ子君   もう一つだけお聞きします。  先ほどのですね、公害防止協定ですが、これが道路建設課の担当かどうかわかりませんが、この公害防止協定というのは、合併時に宮古島市に引き継がれたものですか、引き継がれていないんですか。ここだけ教えてください。                 (「休憩してください」の声あり) ○議長(佐久本洋介君)   休憩します。                                     (休憩=午前10時27分)  再開します。                                     (再開=午前10時28分) ◎副市長(長濱政治君)   引き継がれているものというふうに解さざるを得ないと思っております。 ◆仲里タカ子君   もしこれが引き継がれているということであれば、市はもう少しこの公害協定について、ちゃんとした対応をするべきであると私は考えます。  続けます。この里道ですが、9月定例会で景観計画以外は通知の依頼がないとのことでしたが、いろんな資料が出てきました。その中で、5月30日、普通財産承諾依頼書、承諾書のひな形までついています。この保良鉱山にある里道の譲渡についての資料が出てきています。この情報公開請求で出してもらった資料ですが、よくわからないのでお聞きします。6月5日に宮古島市長から沖縄防衛局長宛て不動産譲渡承諾書が出されています。対象不動産は里道①、里道②がありますが、里道③が別紙でただし書きに、表題部登記手続中であることから登記完了次第記載することとするとあります。里道①、里道②と里道③の違いを教えてください。                 (「ちょっと休憩とってください」の声あり) ○議長(佐久本洋介君)   休憩します。                                     (休憩=午前10時30分)  再開します。                                     (再開=午前10時35分) ◎建設部長(下地康教君)   里道に関するご質問にお答えいたします。  まず、申請が出されている里道①、②、③という箇所があるというご質問でございました。それで、里道①と②は自衛隊に関する申請の許可、譲渡の許可が出ていると、里道③に関してはまだですよというご質問だというふうに理解をしております。里道①、②と③の違いというのは、まず里道というのは、その里道を譲渡申請する場合は、里道に接したその所有者、土地の所有者、その承諾があって初めて譲渡申請がなされます。里道①と②に関しては、里道に接する所有者の了解が得られたという形で申請がなされております。里道③に関しましては、まだその里道に接する所有者の了承が得られていないという形で、その違いがございます。 ◆仲里タカ子君   ありがとうございます。よくわかりました。里道③については、譲渡するべき人の所有権がないから、それは譲渡できない、そういうことですよね。  6月27日に里道③について再度普通財産譲渡承諾依頼書が沖縄防衛局長から出され、7月10日に市長から沖縄防衛局長宛てに審査結果の通知が出され、これにはただし書きがありまして、宮古島市有地の処分に関する要領に基づく手続をとられたいとなっています。宮古島市有地の処分に関する要領というのは、審議会を開いて、それに基づいて譲渡を決めるというような内容のように思うんですが、それでいいですかというのを確認お願いします。これに関して、この通知書の中には、先に譲渡許可を出したものについても援用するというふうに市長から沖縄防衛局長のほうには出されています。その内容ですけど、それは普通財産を譲渡する審議会を開いて、その結果をもって譲渡を決定する、そういう内容ですか。 ◎総務部長(宮国高宣君)   まず、仲里タカ子議員が情報公開でもらいました不動産譲渡承諾書、これにつきましては本年6月5日で沖縄防衛局長宛てに出しております。これについて、承諾ですね、出しております。里道③につきましては、今回質問なさいました7月10日付のですね、普通財産譲渡承諾依頼書に対する審査結果についてという形で、7月10日、市長から沖縄防衛局長宛てに通知をしてあります。その結果、これは里道③についてでございます。里道①と②については、仲里タカ子議員がおっしゃいました不動産譲渡承諾書であります。その後に里道③の申請が上がってきております。これにつきまして、先ほど仲里タカ子議員が申しましたこれにつきましては、令和元年6月5日に通知した不動産譲渡承諾についても同様な扱いにすると。要は、結果として宮古島市有地の処分に関する要領に基づき手続をとられたいと。要は、用途廃止された法定公共物を普通財産とした後での随意契約の売買を行っているという形で、今回用途廃止の手続を行ったものに対しては隣接12市と周辺土地との一体利用によって利用効果が高まるとして用途廃止された法定外公共物を普通財産とした後で随意契約による売買を行っているという形で、その手続でのっとって申請してくださいという形で、先ほど述べました令和元年6月5日に通知した不動産譲渡承諾についても同様な扱いとするという形で、里道①、②についても所定の手続をとってくださいという内容となっております。 ◆仲里タカ子君   ありがとうございます。  それで、結果的にですね、この審査結果の通知、この手続をとられたいというふうに書いてありますけれども、結局譲渡は行われたんですか。里道①、②、③について宮古島市は沖縄防衛局に譲渡を行っていますか。 ◎総務部長(宮国高宣君)   今手続中ということでございます。 ◆仲里タカ子君   ありがとうございます。そうすると、里道の譲渡はまだ行われていない、譲渡に関しては今後審査を行って改めてするということなんですよね。  それで、次に移ります。保良鉱山で弾薬庫建設について、沖縄防衛局は市と相談をして工事を進めるというふうにしています。これは、沖縄防衛局に行くたびにそういう説明があります。私も直接聞きました。これは、どのような相談をしているのか、それから市としても相談を沖縄防衛局に持っていっているのかお伺いします。 ◎企画政策部長(友利克君)   相談についてでございます。相談という言葉については、かなり広い意味で防衛省は、沖縄防衛局ですね、使っているのかというふうに思っております。この件につきまして、確認の意味も含めて、沖縄防衛局に確認をいたしました。その回答として、「造成工事の実施に伴い、宮古島市からの許可等が必要な手続については、沖縄県等の関係機関に確認の上、適切に実施している。具体的には、宮古島市景観条例に基づく宮古島市景観計画区域内行為通知書については、8月27日に宮古島市長宛てに通知し、審査結果通知書を9月11日に受領している。いずれも造成工事の着手前までに手続は終了している」との回答です。そして、「給排水の接続について、現在市と調整を行っているところ」と。つまり上下水道部と調整をしているということだというふうに思っております。相談というのは、これからしますと、いわゆる通常の工事などに当たっての諸手続のことを指しているものというふうに理解しております。 ◆仲里タカ子君   給排水についても、ただいまご相談中。実は、情報開示請求のもう一つの資料に法定外公共物許可申請書がついていました。9月27日に沖縄防衛局から法定外公共物許可申請書を受けて。これ里道です。先ほど譲渡していないということでしたから、自分のものではないから貸してくれということを沖縄防衛局が宮古島市に申請をした。これは即、10月4日に宮古島市から許可証が沖縄防衛局に対して出ています。10月3日に保良の公民館で保良鉱山地区における建設説明会があって、そして10月4日に法定外公共物、里道のね、許可証が出て、その許可のもとに10月7日に保良鉱山での工事が始まったと、こういう経緯が見えるわけです。里道の使用許可説明会の開催日時、工事着工等から見ても、沖縄防衛局と宮古島市は密接に相談をしながら、工事の開始をいつにするか、説明会はいつか、そういうことも説明しながら進めているようにも見受けられる内容です。相談というか、もう通知ですから、通知があれば早速に要求に応じるというような感じに見えます。10月7日に沖縄防衛局に弾薬庫の説明会をもう一回してほしい、それは説明会に10名しか参加しなかったということだからです。外に100名ぐらいの人がいた。でも、弾薬庫の説明会とは書いていない。そういうことで、もう一回説明会を開催してほしい。これを沖縄防衛局に要請に行くというので、ついていきました。そのときにまたこう言いました。「宮古島市と相談しながら進めます」、そしてその時点で私たちが一生懸命説明会開催するまで待ってくれと言っていることには何の返事もなく、下向いて、全然表情もない、田中利則沖縄防衛局長がね。「もう説明会終わりました。私たちそうする気はないけど、宮古島市と相談をしながらやります」と。先ほどから何度も申し上げていますけれども、宮古島市民に納得のいく説明がまだ一度も行われていません。宮古島市は、沖縄防衛局に相談をして再度説明会を開く必要があると考えますが、この件についてお伺いします。 ◎企画政策部長(友利克君)   先ほどから申し上げているとおり、防衛省としましては保良鉱山地区における工事を着手するに当たって、いわゆる工事する法的な手続などが終了したから工事に着手しているものというふうに思っております。市とその辺をいつから工事をするかという相談は一切ございません。保良の説明会ですかね、説明会の当日だったと思いますが、10月7日ですか。                 (議員の声あり) ◎企画政策部長(友利克君)   から工事は予定だというような話はありましたけど、それについて相談をしたとか、受けたとかいうことは一切ございません。 ◆仲里タカ子君   あの保良の説明会の会場に市の当局の皆さん一人もおられなかったと思います。宮古島市は、沖縄防衛局から本当に宮古島の保良弾薬庫について、今おっしゃっていました、通知はあるけど、相談はしていないし、ですよね。聞いてみたらこう言ったという回答はたびたび返ってきますから、まるでスポークスマンのようねとこの間もお話ししましたが、それは宮古島市民のために宮古島市がどのように守られるか、そのことを考えるのは宮古島市の責任です。そうですよね。であれば、市も一緒になって沖縄防衛局から本当にこの宮古島に配備される、もう着々と工事が進んでいるこの弾薬庫がどのような規模で、私たちはどのように守られるかということを納得のいく説明を聞かなきゃならない、そう思います。現に秋田県のイージスアショアですよね、最近新聞に載っていました。住民が700メートルです、保安距離が。保良は250メートルですから、もっと近いんですけど。危ないでしょう。知事も一緒になって、危ないでしょう。それで、防衛省はこれをゼロベースで見直すというふうに回答しております。もしも宮古島市がこのことを放棄したら、本当に市民を守る立場にあるかどうか本当に疑わしい、そういうふうに思います。説明会の開催をできないかもう一度お伺いしてから先に進みたいと思います。 ◎企画政策部長(友利克君)   仲里タカ子議員、要するに宮古島市議会の中で、再度の説明会の開催を求める要望があったということについては、沖縄防衛局のほうにしっかり伝えたいと思います。 ◆仲里タカ子君   沖縄防衛局の方が来て私に一生懸命説明してくれても、それ説明したことになるんですかね。疑問です。私が言っているのは、市も一緒になってやってほしいという要望です。余り具体的なお答え期待できないので、先に進みます。もう時間がありません。福祉のことも聞きたいので。  その前に、この宮古島市がやるべき国民保護計画についてお伺いします。有事の際の宮古島市民に対する保護計画について市がどのような計画を持っているかお伺いします。 ◎総務部長(宮国高宣君)   国民保護計画について、有事の際、宮古島市民の保護計画についてでございます。平成20年3月に策定した宮古島市国民保護計画以降に法律等の改正、国民保護に関する基本指針、沖縄県国民保護計画の変更等を踏まえて、ことし2月に宮古島市国民保護計画の変更を行っております。また、万が一武力攻撃事態等が発生した場合に、避難実施要領が必要になることから、関係機関と緊密な意見交換会を行いつつ、消防庁が作成するマニュアルを参考に、複数の避難実施要領のパターンをことし3月に作成しました。国民保護法第61条において、市長は避難の指示があったときは避難実施要領を定め、避難誘導に際して避難の実施に関する事項を住民に示すとともに、活動に当たる関係機関が共通の認識のもとで避難を円滑に行えるようにいたします。また、市国民保護計画に基づき、あらかじめ基本となる複数の避難実施要領のパターンを示すとともに、住民の避難誘導において市がとるべき基本的な行動を定めています。現在宮古島市の国民保護計画では、想定される事態としましては武力攻撃事態と緊急対処事態に大きく区分されております。武力攻撃事態では、1点目に着上陸攻撃、2点目にゲリラ、特殊部隊による攻撃、3点目に弾道ミサイル攻撃、4点目に航空攻撃の4つの攻撃事態が想定されております。また、緊急対処事態では、1点目に危険の内在する物質を有する施設等への攻撃、2点目に大規模集客施設……                 (「総務部長、それ国民保護計画の分類とした内容を私                   も見ました。簡潔にお願いします。それでもう終わ                   ってしまうので」の声あり) ◎総務部長(宮国高宣君)   そういっても、私も丁寧に説明しないといけないですから。市民がわかるように答弁しておるということですよ。よろしいですか。                 (「もうそのぐらいでいいです」の声あり) ◎総務部長(宮国高宣君)   4点ありますので、あと3点、済みません。お願いします。  2点目に大規模集客施設、大量輸送機関等への攻撃、3点目に交通機関を用いた攻撃、4点目に大量殺傷物質等による攻撃の4つの攻撃事態を想定しています。 ◆仲里タカ子君   2月につくられた国民保護計画の冊子は私も読ませていただきましたが、宮古島市民5万4,000人おります。5万4,000人の人口、例えば今自衛隊が、離島奪還作戦ですから、離島を奪還しようとするときにどのような方法で具体的に島の外へ出そうと思っているのか、それとも出さないのか、そのことについては余り明確ではありません。もしも本当に宮古島で有事を想定するというのであれば、市民にちゃんとよくわかる保護計画を説明してもらいたいものだと思っています。紙の上で書くのはとても簡単。簡単とは言わないけれども、紙の上では書けるでしょう。実際に本当に市民を船に乗せて、飛行機に乗せて、もし港が攻撃されたらどこから、幾ら考えても答えが出ませんし、市民もこれは納得がいかないのではないかと考えています。ぜひともですね、例えばこの保護計画の内容を市民にちゃんと明らかにして議論をしていただく必要があると考えます。  続いて、時間もないんですけど、新聞にですね、大災害時の遺体収容についてというのがありまして、この大災害というのは有事も想定しているんだろうかなというふうに思うんですけれども、この遺体収容の袋とか手袋を用意してくださいという、そういう要望があったということがあったんですけども、これは有事の想定ですかという確認をちょっとしたいと思います。市民から質問があります。 ◎総務部長(宮国高宣君)   それでは、簡潔に申します。  有事の際を想定しているかということでございますけど、有事の際ですね、遺体収容施設等の部分については明記されておりません。しかしながら、宮古島市の地域防災計画によって大規模災害時の遺体収容については明記されております。 ◆仲里タカ子君   もう少し詳しくお聞きしたいところですが、もうこの件に関してはここでおしまいにしたいと思います。  続いて、福祉行政についてお伺いします。聴覚障害者の支援についてさきの議会でもお伺いしました。聴覚障害者から生活の中で、それこそさまざまな不便な状況や合理的な配慮が求められている。支援が不十分であるという訴えがありますことについて、手話通訳士が少なく対応が厳しいことから、タブレット端末の導入も検討するということでした。タブレット端末を導入してどのようになっていくか、そしてどのような利用を想定しているかをお伺いします。 ◎福祉部長(下地律子君)   遠隔手話通訳サービスの実施に向け、タブレット型端末を来年1月から2台導入をする予定となっております。利用方法といたしましては、1台は障がい福祉課窓口に設置し、手話通訳者が不在のときなどに来所した方の各種申請や相談などへの対応、もう一台は病院での利用を想定しております。 ◆仲里タカ子君   タブレットの端末の利用はとても便利だというふうに思っているので、ぜひ聴覚障害者の皆さんに広く周知をしていただいて、利用の仕方等についても丁寧に説明していただきたいと思いますが、宮古病院ですね、宮古病院では多言語対応のタブレット端末を既に導入されているというふうに聞いているので、このタブレット端末をですね、例えばアプリを入れれば市が契約した端末じゃなくても利用できるのではないかと考えるんですが、これについてはどうですかということをお伺いします。 ◎福祉部長(下地律子君)   宮古病院で今多言語対応のタブレットを導入しているというお話でございますが、手話のほうが使えるかどうかということについてまだちょっと確認できておりませんので、こちらのほうで今回1月から予定をしておりますサービスのほうとあわせてお答えしたいと思います。  今回導入する予定のサービスは、365日、午前8時から午後8時までの利用可能となっておりますが、まずは市の窓口の開庁時間と各病院の開院時間内での利用から始めていきたいと考えております。個人のタブレットでの遠隔手話通訳サービスの利用につきましては、個人とサービス提供会社との契約が必要になってくると考えております。また、ICTの活用が苦手な方への対応につきましては、今回のこの利用に関しましては1月ごろ、中旬以降に説明会を開催する予定はしておりますが、それが不十分で、そういった活用がわからないという方につきましては、障がい福祉課窓口のほうで使用方法等について個別に説明をしていきたいと考えております。 ◆仲里タカ子君   続いて、聴覚障害者支援についてですが、当事者や意思疎通支援者を含む運営委員会の設置について、宮古島市障がい者等意思疎通支援事業実施要綱に盛り込んで、この運営委員会をしていただくことができないかどうかお伺いします。 ◎福祉部長(下地律子君)   運営委員会の設置につきましては、聾の方々との意見交換会の開催要望の状況を踏まえ検討することとしております。意見交換会は、聾の方々からの開催要望があれば、その都度意思疎通支援者も交え開催する予定でございます。 ◆仲里タカ子君   意見交換会で聾の方々の意見を拾い上げる、これもとても大事だと思うんですけれども、ともに生きる、共生社会の実現のための合理的配慮、これはもう政策として上がってきています。宮古島市障がい者等意思疎通支援事業実施要綱にもですね、この合理的配慮に基づく当事者の聞く場をですね、要綱の中に盛り込むことはとても大事だと思っております。さらにご検討をお願いいたします。  続いて、ひとり親支援の事業についてお伺いします。母子、父子などひとり親で子育てをする家庭の自立支援事業、モデル事業についての取り組みについては、これまでもお伺いしてまいりました。現時点でのひとり親の世帯数、これまでの調査やアンケートを踏まえて、事業実施に向けての現状や課題についてお伺いいたします。 ◎福祉部長(下地律子君)   ひとり親支援事業についての現状と課題ということでございます。まず、市の現時点でのひとり親の世帯数についてでございます。本市におけるひとり親の世帯数について、11月時点の児童扶養手当受給世帯でお答えしたいと思います。母子世帯が818件、父子世帯が105件となっております。  また、今回平成30年度にアンケートを実施した結果でございますが、アンケートの結果がいろいろあるんですが、まずひとり親になった前後で特に困ったことについてというアンケートの結果につきましては、一番回答が多かった順で、母子家庭では家計、次に子育て、教育、仕事、住宅、自分の健康、借入金、ローンとなっております。父子家庭につきましては、家計、子育て、教育、仕事、借入金、ローン、自分の健康となっております。ひとり親家庭生活支援モデル事業を宮古島市で実施した場合、利用したいかというアンケートにつきましては、利用は考えていないが35%、今すぐにでも利用したいが13%、今は特に必要がないが過去に利用したかったが18%となっております。今すぐにでも利用したいと答えた方の理由は、学習支援などの子育て支援が受けられるためや住宅に困窮しているためとなっております。また、利用は考えていないと答えた方の理由は、他人に干渉されることを望まない、住宅に困っていないなどとなっております。以上、アンケートの結果から、全体の13%程度の方がひとり親家庭生活支援モデル事業を利用したいという回答があったことから、当該事業に対するニーズを把握することができたところでございます。ひとり親家庭支援、生活支援モデル事業の実施に向けての現状と課題ということで、当該事業の一つである住宅支援につきましては、現在の本市の賃貸住宅事情からすると大変厳しい状況となっております。 ◆仲里タカ子君   母子世帯818件、父子世帯105件、そして困っていることが学習支援や子育てや、借入金や健康や、やっぱりこれ子供の貧困は、親の貧困だということは、もうこれはみんな言われています。このような状況の中で、やっぱりひとり親がこれだけいて、そしてニーズもある。宮古島市でもぜひこのモデル事業を実施してもらいたい。先ごろうるま市で行われているマザーズスクエアうるはしを視察いたしました。ここで団体が委託を受けているんですが、子育て中の定職もないひとり親世帯を団体が借り入れたアパートで生活できるようにその場所の提供、就職活動、子供の保育支援、さらに定職につけるためのスキルアップ講座を総合的に支援して、コーディネーターの方が自立した生活ができるように家計簿の記帳についても相談を受けて、相談者が自立するまで伴走すると、非常に手厚い支援を行っています。生活が安定した後も見守りつつ、スキルアップのお手伝いするというものですから、もしこれが本当にサイクルよく回っていくと自立したひとり親支援にとても資するものと考えます。私たちが訪ねたときは、ちょうどこの支援を受けられていた相談者が、ある程度たって生活にちょっと余裕が出てきたために冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品を自分の力で購入したと、これまで借りていたものはもうお返しするという話なんですけどという、本当にうれしそうにお話をしてくださいました。総合支援というところがみそだと思います。ぜひとも家計支援も含むひとり親支援のモデル事業、国からの補助金もあるようですから、ぜひとも宮古島市でも実現してもらいたい。住宅がなかなか事情が難しいというさまざまな課題もあると思いますが、一歩でも二歩でも前進させていただきたいと要望して、この質問を終わりたいと思います。  続いて、フードバンク事業が立ち上がったそうです。この取り組み内容をお伺いします。 ◎福祉部長(下地律子君)   宮古島市社会福祉協議会がことし10月1日からフードバンク事業「んまんま」を実施しております。その事業の利用状況についてお答えいたします。  社会福祉協議会へ確認したところ、本事業は地域の方から食料の寄附を受け、生活が困窮している方へ提供することを目的に実施されており、その利用状況については11月末時点で寄附をした団体、個人の件数が22件、寄附内容は食品が202個、お米券が16キロ分で、提供した件数は生活困窮者や生活保護を受給するまでのつなぎなどで17件ということでございました。本市は、これまで「んまんま」の事業内容について市の広報誌への掲載やラジオでの宣伝などを行ってきましたが、今後も市のホームページや行政チャンネルなどで紹介を行い、社会福祉協議会と連携していきたいと考えております。 ◆仲里タカ子君   このフードバンク事業で助かる困窮者が本当に多くおられることと思います。ぜひともこの事業が末永く続いていくように宮古島市でも支援をしていただきたいなと思います。  続いて、教育行政についてお伺いいたします。クーラーの設置について質問通告しましたけれども、クーラーについては先ごろ狩俣政作議員への答弁がありました。来年からは、幼小中学校全ての教室でクーラーが稼動するというふうにお聞きしているところです。佐良浜幼稚園だけはクーラーの設置がないということですが、この理由と設置についてお伺いいたします。 ◎教育部長(下地信男君)   佐良浜幼稚園のクーラー設置につきましては、今回の国の特例交付金の事業のもう既にその前に保育室と遊具室にクーラーが設置されておりますので、今回の特例交付金での設置対象にはなりませんので、設置はされておりません。既にクーラーがあるということです。保育室と遊具室にはクーラーが設置されております。 ◆仲里タカ子君   私、佐良浜幼稚園をこの間見に行ったんです。佐良浜幼稚園は、昔2クラスありました。だから、こっち側は舞台がある。今預かり保育している。ここにはクーラーがあるそうですが、今21名かな、20名くらいの園児を預かっている。右側の午前中保育されている場所にはクーラーの設置がない。なぜ自分のところだけにクーラーが設置されないのだろうと先生が不思議な顔をしておられました。先々週ぐらいの話だと思いますが、設置がされたんですか。もう一度お伺いします。 ◎教育部長(下地信男君)   佐良浜幼稚園のクーラー設置については、保育室と遊具室には、以前は保育室と遊具室で保育をしていたということがあって、これはまた別の予算で取りつけたということです。ご指摘のとおり、今事務室の隣の保育室にはつけられていないというのは理解しています。ただ、今回の特例交付金には、既に保育室と遊具室にクーラーがあるので、対象にならないということです。今回は、特例事業で設置はしておりません。 ◆仲里タカ子君   ちょっとびっくりしました。クーラーの設置のない部屋で子供たちは保育が行われています。時間もないので、もうほか飛ばして佐良浜小学校跡地の利用と佐良浜幼稚園について伺うという質問をさせていただきますが、私が見ると、結の橋学園を統合して新しくつくった。ですよね。それで、佐良浜小学校は廃校になっています。行ったときは子供たち遊んでいましたけれども、その敷地内に幼稚園だけが取り残されている。幼稚園だけが道路向こうにぽつんとあるんですね。教育委員会は、佐良浜幼稚園のことを忘れていませんかと私が思ったので、それでどうしてクーラーもつけずに放置してあるかというふうにお伺いしました。私は、あの幼稚園を今後どうするのかということも含めて今の幼稚園の体制を本当にいいと思っているかどうか、じゃ再度質問いたします。 ◎教育長(宮國博君)   仲里タカ子議員、忘れているなんて、そういう話はございません。それは、ちょっと言葉をお互いですね、質問する側も答弁する側もきちっと市民に理解できるようなですね、そういう形でこの議場では、話をしていかなきゃならないと思っているところでございます。ですから、仲里タカ子議員がおっしゃるようにですね、向こうにあるからといって、それを忘れているわけじゃないんですよ。何度も議会のほうで答弁しているとおり、いわゆるこども園への移行を宮古島市は進めているわけです。ですから、佐良浜幼稚園、あるいは伊良部の幼稚園をあの地域でどのような形で幼児教育をしていくかと。いわゆる保育を、幼稚園、小学校、中学校という、こう流れを今からつくっていくわけなんです。だから、今のところ佐良浜幼稚園がああいう状態にありますけれども、決して忘れているということではございませんので、その辺は強く申し上げておきたいと思います。 ◎教育部長(下地信男君)   クーラーについては、質問が今回なぜ設置しなかったかということでお答えしています。以前は保育室と遊具室で子供たちを保育していたというのがあって、そこにクーラーをつけました。今、今度別の事務所の前に保育室移動しているので、そこはクーラーを移動するなりの措置をしていこうと今協議をしているところです。 ◆仲里タカ子君   ちょっとごめんなさい、忘れていませんかと言ったので怒られてしまっていますけれども、佐良浜幼稚園はですね、例えばこども園への移行する予定だということはわかっているんですけれども、今道路の向こう側に先生がお一人で園児を見ています。本当に不審者が来たらどうしようと危ない状況だそうですし、環境的にはとてもいいんです。でも、お隣の佐良浜小学校、廃校になってもう草木がどんどん伸びてきております。全く管理がされていない状況ですから、幼稚園がこども園にいつ移行されるかちょっとわかりません。二、三年かもしれませんが、ぜひともちゃんと目を向けていただいて、幼稚園がきちんと運営されるように配慮をお願いして、それでは、ほかにもたくさん質問がありましたが、先に回すことにして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(佐久本洋介君)   これで仲里タカ子君の質問は終了しました。 ◆平良敏夫君   自民党、平良敏夫です。よろしくお願いします。  初めに、去る10月31日未明に首里城で火災が発生し、正殿、南殿、また多くの施設が焼失してしまいました。沖縄の宝、世界遺産の首里城が焼失してしまったことに沖縄県民は大きなショックを受け、悲しみに暮れていますが、沖縄県民はもとより、日本国民のみならず世界中から再建の声が上がり、多くの寄附も寄せられていると聞いております。首里城が、国と県が全面協力して一日も早い復旧、復興ができますことを祈願いたしまして、一般質問を行ってまいりたいと思います。  まず、市政運営についてですけど、宮古島市施設の防火体制にということで質問していますけど、この質問はですね、防火体制ですから、ただ施設がですね、5カ所の施設になっているわけですから、一括でその5カ所の分を質問させてほしいんですけど、よろしいですか。 ○議長(佐久本洋介君)   質問方式は、一問一答ですから、これまとめてということはできないです。 ◆平良敏夫君   わかりました。じゃ、市の施設の防火体制なんですけど、まず宮古島市クリーンセンターの防火体制、説明よろしくお願いします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   宮古島市クリーンセンターの防火体制についてお答えいたします。  クリーンセンターにおきましては、環境衛生課のほうで防火管理者を1名選任してございます。それから、消火器具、屋内の消火栓設備、ごみピットの消火設備、自動火災報知設備、それから防煙の制御設備、誘導灯、それから誘導標識、非常電源、これらの設備を定期的に点検いたしまして、消防のほうにも毎年報告をしております。また、リサイクルセンター内の破砕物の搬送コンベヤーにつきましては、これ特別に火災が発生する危険性が高いものですから、といいますのはリチウムイオン電池等の混入による発火が起きる可能性がありますので、こちらにつきましては消火散水設備が特別に設置をされております。また、焼却施設、それからリサイクルセンター工場棟においても運転管理業務を委託しておりますので、それぞれの業務受託者において防火管理、連絡体制が整備されております。焼却施設につきましては、管理者がこれはもう常々、常時管理体制を行っておりますので、人のいないときに火災が起きるという可能性は少ないものと考えております。 ◆平良敏夫君   宮古島市クリーンセンターは、もともと火を扱うところですからね、何かしっかりした防火体制やっているよという説明でありましたけど、例えば消火訓練とかは行われているんですか。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   消火訓練については、今のところ行われておりません。また、宮古島市クリーンセンター全体で警備員を常駐させておりますので、監視体制のほうはしっかり監視をしていただいているというふうに感じております。 ◆平良敏夫君   消火訓練もやるべきじゃないかなと私は思っているし、それに首里城の問題がちゃんと警備員がいながらの状態だったもんですからね、警備員に全てを頼っても、全てを頼っているわけじゃないと思うんですけどね、そういうこともちょっと考えてほしいと思っております。  次に行きます。次に、宮古島市未来創造センターの防火体制です。よろしくお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   宮古島市未来創造センターでは、防火管理者を指定し、館の防火体制について消防法に基づく防火管理計画を作成し、宮古島市消防本部に届け出をしてあります。現在のところ防火訓練は実施しておりませんが、消防職員立ち会いで行う防火設備確認検査では宮古島市未来創造センター職員も一緒に確認をしております。また、消火栓の取り扱いについては、実際に放水や設備の使い方などについて指導を受けており、今後も専門家による防火設備定期検査が行われる日程に合わせて防火訓練を実施することで、職員の防火意識の向上に努めてまいります。 ◆平良敏夫君   次に、JTAドーム宮古島の防火体制です。よろしくお願いします。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   JTAドーム宮古島の防火体制についてお答えします。  JTAドーム宮古島の消火設備は、屋内消火栓を初め、各所に消火器が設置されております。消火設備の整備に関しては、消防法の基準をもとに消防本部と協議し、設置しました。また、防火訓練に関しましては、毎年5月と11月に消火通報避難訓練を予定しているところでございます。 ◆平良敏夫君   次に、宮古島市総合博物館の防火体制についてよろしくお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   宮古島市総合博物館の防火体制についてお答えいたします。  宮古島市総合博物館では、防火管理者を指定し、館の防火体制について消防法に基づく消防計画を作成し、宮古島市消防本部に届け出を行うとともに、定期的に館内の防火訓練を実施し、消火栓の取り扱いや消火器の取り扱い等の周知を図りながら、博物館職員の防火意識の向上に努めているところでございます。 ◆平良敏夫君   次に、新庁舎の防火体制について。今からだと思うんですけど、予定とか等についてよろしくお願いします。 ◎総務部長(宮国高宣君)   新庁舎の防火体制についてでございます。新庁舎においても、現在の平良庁舎の防火体制同様、消防計画に基づき市長を防火管理権限者とし、防火管理者、室内管理者及び火気取締責任者を配置していきます。また、火災が発生した場合における防火管理体制を確立するため、本部隊及び各階の地区隊で構成する自衛消防隊を設置しています。消防訓練については、消火、通報、避難及び避難誘導訓練を現在1年に1回行っております。先月、11月22日に本年度の消防訓練を行ったところでございます。新庁舎においても同様な防火体制で臨んでいく予定でございます。 ◎振興開発プロジェクト局長(大嶺弘明君)   新総合庁舎に係る防火設備についてお答えいたします。  総合庁舎の消火設備は、消防法にのっとり計画を行いまして、本市消防本部と協議の上、整備を行っております。整備内容としましては、庁舎敷地内に屋外消火栓4台を設置するとともに、庁舎内各階に屋内消火栓20台及び消火器73台を設置し、万全な防火体制を整えてまいります。 ◆平良敏夫君   どうもありがとうございました。答弁聞いていると、しっかりした防火体制ができているという話でありますけど、ちょっとその中に消火訓練というんですか、防災訓練、そういうことが入っていないと思うので、消火ポンプとかでも実際に作動させているとかわかんないんですけどね、そこまで絶対やるべきだと思っております。  首里城がまさかの火災を起こし、焼失してしまいました。火災の原因はまだ特定されていないようですけど、あのように大炎上したことには、初期消火に不手際があったようにしか思えません。火災検知がおくれたり、設置されている消火ポンプが使えなかったり、消防車が近づけなかったりと、幾つもの不手際があってあのような大炎上になったのではないか。人間の気の緩みもあったのかもしれません。國仲昌二議員の好きなハインリッヒの法則、すなわち、1つの重大な事故の背景には29の軽微な事故があり、その背景には300以上が存在するという法則ですけど、自然災害もヒューマンエラーによる人的災害もいつやってくるかわかりません。そのため、常日ごろから備えていなければならない。  その観点から、次の質問です。市施設の防火対策ガイドラインはありますかということですけど、市の防火対策としての基本的な方針、消火訓練だったり初期消火の対策だったりですけど、答弁よろしくお願いしたいと思います。 ◎総務部長(宮国高宣君)   市施設の防火対策ガイドラインについてでございます。市全体の施設を網羅するガイドラインはありませんが、施設ごとに防火管理者を置き、消防計画を作成することとなっております。これまで各施設ごとの各部長が答弁したとおり、定期点検とか、そういった形をですね、網羅しながら、各施設ごとに計画に基づいて消防訓練に当たっていくもんだと思っております。 ◆平良敏夫君   そういう防火対策ガイドラインというのは市では作成していないというんですけど、今の状況で全然対応できるよという考えでよろしいですか。今の施設の対策で。 ◎総務部長(宮国高宣君)   市全体のですね、防火対策のガイドラインについて今後の取り扱いの件ですけど、これにつきまして今平良敏夫議員質問がございましたので、今後ですね、防火管理者等々ですね、説明会持ちまして、またほかの市町村の事例も研究しながら、ガイドラインを作成するかどうかについては今後の課題としていきたいと思っております。 ◆平良敏夫君   火災は、まさかと思えるようなところで起きることが多いですから、やっぱり常日ごろからしっかりと対策しておかないといけないかなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に移ります。景観計画改定についてでありますけど、なぜ今改定するのか、それと現状の課題は何かですけどね、去る10月11日の地元紙に宮古島市からの景観計画の改定についての諮問を受け、市景観専門部会が発足したとの報道がありました。そこで、なぜ今景観計画の改定に乗り出したのか、また現状の景観計画の課題は何か、答弁よろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   本市景観計画は、平成22年度に策定され、10年をめどに良好な景観を次の代へ継承することを目的に策定されております。ことしは、計画策定から10年を迎え、見直しの時期に来ていることから、改定作業に着手をしております。改定業務を行う中で、現在抽出された課題は、近年の届け出件数の増加や、用途地域と無指定地域の基準の格差というふうに捉えております。よって、課題解決に向け、新たなゾーニングの検討を行っております。 ◆平良敏夫君   どうもありがとうございます。景観条例改定は私も大賛成でありまして、しっかりと進めていってほしいと思っております。  それで、景観計画改定の流れとして、タイムスケジュールですか、そういうことをちょっと教えてください。 ◎建設部長(下地康教君)   景観計画改定の流れをお答えいたします。  今年度は、現行計画における課題の抽出を行い、ゾーン別景観形成方針及び基準の見直しの検討を行います。令和2年度は、景観形成方針と基準の細部の見直しを行い、計画の改定、ガイドラインの更新、条例の改正案を策定する予定でございます。その後、令和3年度に条例案を議会へ提案し、議会承認を得た後、半年程度周知期間を設けた上で、景観計画が施行される予定でございます。 ◆平良敏夫君   次に、将来の宮古島市の景観についての展望はということですけど、この景観計画の改定の内容によってこれからの宮古島市は大きく変わることになります。ということで、市は宮古島市をどのような景観にしたいのか、将来像をどう描いているのか、答弁よろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   将来の宮古島市の景観ということでございますけれども、宮古島独自の自然、歴史、文化を継承しながら、宮古島の風土を大切にし、地域住民と力を合わせ、宮古島の良好な景観づくりを進めていくというふうに考えています。 ◆平良敏夫君   宮古島市の自然、歴史、文化を大切にしながら、風土を大切にすると、そういうことですね。すばらしいです。市景観専門部会の審議後、答申されて改定がほぼ決まるわけで、宮古島市の景観の将来が、部会の面々に委ねられていることになりますが、部会のメンバーは誰がどのようにして決めるのか教えられますか。 ○議長(佐久本洋介君)   通告外です。 ◆平良敏夫君   通告していなかったっけ、私。                 (「後で資料をもらえばいいんじゃない」の声あり) ◆平良敏夫君   では、後で資料をもらいたいと思います。  次に、伊良部大橋橋詰広場についてではありますけど、これ後に回したいと思います。時間があればですけど。  次に、自動車誤発進防止装置の補助についてということで、宮古島市における高齢者による誤発進事故の現状ということですけど、答弁よろしくお願いします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   高齢者の誤発進事故の現状について宮古島警察署に確認を行いましたけれども、現時点では高齢者の誤発進事故に特化した集計は行っていないということでありますので、統計資料の中で65歳以上の交通事故の発生件数でお答えをしたいと思います。  宮古島管内における65歳以上の交通事故発生件数は、平成30年度で24件となっておりまして、交通事故発生件数全体の137件の17.5%が65歳以上の高齢者の事故というふうになっております。 ◆平良敏夫君   高齢者ドライバーに誤発進防止装置の補助はできないかという質問でありますけど、10月22日の地元新聞に、高齢者による自動車の重大事故が全国で相次いでいることを受け、石垣市は今月末から車の誤発進を未然に防ぐ抑制装置の設置促進のための費用の9割を補助する。装置本体価格は3万円で、取りつけ費用を含めると8万円となっています。財源は、ふるさと納税を活用して400万円を予算化するとあります。宮古島市でもこのような取り組みはできないか、検討できないか、質問ですけど、よろしくお願いします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   平良敏夫議員から今ありましたとおり、石垣市で踏み間違い、誤発進を防ぐための安全運転支援装置の取りつけを補助をしているということでございます。ただ、この支援装置の取りつけにつきましては、自動車整備士が定められた講習を受ける必要があるということですので、これが今課題というふうになっているようでございます。宮古島市におきましても、高齢者運転の事故発生状況を把握しながら、今後、石垣市、あるいは東京都でもこういう事業がスタートしているようですので、こういうほかの市町村の動向も確認しながら検討していきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   自動車整備士が講習ですか、新たに講習を受けないとできないという、何かそういう決まりがあるんですか。例えばこの装置を取りつけること自体が難しいよという話ですか。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   この事業につきまして、石垣市のほうに確認をしました。申し込みのほうはかなり多くなっているということでございますが、この装置を取りつけるには資格といいますか、整備士が講習を受ける必要があるということでして、これは島外のほうで講習を受けるという形になっているようでして、これ事業者の負担になりますので、その辺が今ちょっと課題になっているということで、この辺の課題をどうするかということで今検討しているということを伺っております。これが資格としたものなのかということは確認はしておりませんけども、取りつけるには一定の講習といいますか、それを受講する必要があるということで伺っております。 ◆平良敏夫君   石垣市でやることに決まっているんですけど、基本的にはその整備費の課題があるもんだから、どういう状況、今やっていないということかな。始まっているんですか。課題ということで、やっぱりその課題があってどうなのかということをちょっと答弁してもらえれば。石垣市は今どうしているかということで。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   これ石垣市に確認をした中でお答えしたいと思います。  この制度のスタート後に、問い合わせも含めまして100件から150件程度の応募があったということでございますが、今紹介しましたとおり島外で整備士が講習を受けてくる必要があるということで、石垣市のほうでその費用を負担をしていない、事業者が自分で負担をするということになっているため、現時点ではまだ一台も取りつけられていないということを伺っております。 ◆平良敏夫君   その制度を受けたいという方が100台から150台、車があるということはですね、やっぱりみんな関心高いんですよね、基本的にはね。だから、どこかでハードルがあるというんだったら、それはやっぱり解決していかないといけないという状況じゃないかなと思うんですけど、整備士の国の検定とか、そういうことではなくて、取りつける技術、そういうことだろうと思いますので、わざわざ島外に行ってそれをやるということ自体がちょっと私としては考えられないんですけどね。もしやるとしたら、整備士を集めてですね、1回の講習で、多分これ私感覚としては二、三時間もあればできる講習じゃないかなと思っておりますので、ご検討ください。  県警交通企画課によると、沖縄県は65歳以上の高齢者による事故の割合が、さっきもあったんですけど、20%弱となっています。過去10年間の人身事故の総件数は減少しているんですけど、高齢者による事故が7,483件から8,378件と、1割以上増加しています。また、宮古島市の70歳以上の高齢者ドライバー率は15%と、沖縄本島の8%のほぼ2倍に当たっております。高齢者ドライバーによる重大事故が起きる確率が宮古島市は高いということになっております。高齢者のブレーキ踏み間違いによる重大事故が起こってからでは本当に遅いです。未然に防止することを考えると、こういう状況下の中では、この取り組みはやるべきものだと考えておりますので、それに予算400万円ですから、そこら辺から始めてもいいんじゃないかと思うんですけど、ぜひご検討してほしいと思っております。よろしくお願いします。  関連質問でちょっと、答えられる範囲でいいですけど、高齢者ドライバーが運転免許証を自主返納した場合、市からの特典ってありますか。 ○議長(佐久本洋介君)   ただいまの質問は通告外です。 ◆平良敏夫君   わかりました。  次に、下水道行政についてであります。下水道施設を利用できる世帯は何世帯で、そのうち何割が実際に利用しているかですね、下水道の普及率というんですかね、下水道の普及率といったら全体に対するものかなと、全体の戸数に対するものだとも思うんですけど、例えば下水管が敷設されている場所での使うことができる人の、使うことができる人に対して何割が実際使っているかということですけど、よろしくお願いします。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   下水道普及率についてお答えします。  全体面積が839ヘクタール、そのうちの認可面積が441ヘクタールとなっておりまして、整備済みの面積が184ヘクタール、これは整備率は41.7%となります。下水道の普及率となりますけど、世帯数でいきますと平成30年度現在で処理可能世帯戸数は3,970世帯、接続世帯戸数は3,046世帯となっており、接続率は76.7%で、約8割の世帯が利用しているということになっております。 ◆平良敏夫君   今上下水道部長の説明を聞いていると、普及率はいいじゃないですかという話になっています。  それで次に、下水道の普及が何で伸びないのか、原因は何かという質問をしてあるんですけど、ちょっとこの質問に答えられますか。伸びているよと言ってもいいですよ。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   先ほどの普及率の話なんですけども、これは計画された面積のうち認可された面積の中の話となっておりますので、その中からすれば接続率は上がるということになります。これ宮古島市全体の話ではありませんので、大体市街地地区の話ですから、そういうことを踏まえて普及率が伸びないという理由について、下水道のそもそもの接続の意義については皆さん理解はしていただいているんですけども、下水道接続工事費や下水道使用料の補充負担が大きな障害となっており、高齢者等の世帯においても下水道普及率は低い状態となっております。 ◆平良敏夫君   そういう質問をしたというのは新聞報道がきっかけでありまして、12月10日の新聞に、ニーズは増加の一途で、厳しさが募る下水道事業ということで、ニーズがどんどんふえていって、アパートだったり、ホテルだったりですね、そういうことがある一面ですね、一面に、11月28日の新聞には「下水道進まぬ高齢地区」ということで書いてあるわけですよ。ちょっと読んでいきます。「宮古島市の下水道事情は、アパート等、ホテル等の建設ラッシュによって年々増加の一途をたどっていて、その需要に対応するため、現在市浄化センターに2基設置されている下水の最終処理場を新たにもう一基建設しています」、一方11月28日の新聞には、「地下水水質向上のハードルが高い市街地、下水道進まぬ高齢地区、引き込み負担がネックとなっている」との記事がありました。「地下水調査によると、窒素濃度は農業地域においては低下傾向にあるが、一方市街地の個人住宅地域によってはほとんど進捗が見られない地域があり、多くは高齢者が集中している地域となっています。これらの高齢者は、下水道事業の意義については一定の理解は示してきているものの、引き込みに伴う個人負担がネックとなっていて、普及の大きな障害になっている」としています。さっき上下水道部長の説明にもありましたけど、そのとおりですね。  それで、質問ですけど、宮古島市で高齢者家庭及び低所得者家庭に引き込みに対しての補助、助成、そういうのはあるかということですけど。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   高齢者及び低所得者に助成ができないかということですけども、高齢者、低所得者のみではなく、下水道の接続費用の助成への市の取り組みとしてお答えさせていただきます。  現在本市では、下水道接続促進を図るため、下水道接続促進に係る補助金交付要綱の策定に取り組んでいるところです。その内容としましては、公共下水道への接続を行おうとする補助対象者に対し、合併処理浄化槽を設置している建物については、補助対象工事費が5万円以上の場合は5万円、補助対象工事費が5万円未満の場合は当該工事費の額と。また、単独処理浄化槽またはくみ取り式便所を設置している建物については、補助対象工事費が10万円以上の場合は10万円、補助対象工事費が10万円未満の場合は当該工事費の額としての助成を行う要綱案で、早期に成案となるよう関係部署との調整を図ってまいりたいと考えております。 ◆平良敏夫君   補助対象者ってどの方ですか。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   下水道に接続をしようとする方です。それを申請者と。 ◆平良敏夫君   申請すれば誰でも補助を受けられるということですか。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   公共下水道認可区域に対しての申請があれば受けられることになります。 ◆平良敏夫君   私もですね、十何年前かな、下水道を引いたんですけど、あのとき高額だなという思いがあって、30万円近くかかった覚えがあります。だから、今の事情があるんだったらすごくいいことでありますので。私が言いたいのは、さっき言ったようにやっぱりですね、水質というのは、くみ取りだったら浸透するものによって汚れるわけですから、地下水保全のためにもですね、その補助というのはいい制度だと思っておりますので、早急に進めてほしいと思います。 ○議長(佐久本洋介君)   平良敏夫君の質問中ですけど、午前の会議はこれにて休憩し、午後の会議は1時半から再開します。  休憩します。                                     (休憩=午前11時55分)  再開します。                                     (再開=午後1時30分)  午前に引き続き一般質問を行います。  まず、平良敏夫君の質問の発言を許します。 ◆平良敏夫君   それでは次に、下水道は終わりまして、道路行政についてということで、西里通りの整備予定状況はということですけど、西里大通り商店街振興組合が11月に西里通りの課題解決へ向けて早期の下水道整備などを市に要請しています。課題としては、下水道処理と悪臭の問題、電柱地中化、スズメ対策等を挙げていて、同組合が下地敏彦市長を表敬訪問した際には、西里通りの整備に前向きな姿勢を示したと新聞報道がありました。市は、西里通りの整備をどのように考えているのか、答弁よろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   西里通りのご質問にお答えいたします。  宮古島市の道路網の再編を目的に、平成25年度に宮古圏域道路網の道路移管計画に関する覚書を県と市で交わしております。その中において、西里通りは令和2年度に市道への移管を予定をしております。移管後は、西里大通り商店街振興組合から要請のあった現行幅でのアーケード設置、無電柱化等に向け、関係機関と調整をして事業化を進めていきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   西里通りの西里大通り商店街振興組合からの要請としては、アーケードの設置はやらなかったということがあったんですけど、市としてはアーケードの設置も進めていく予定ですか。 ◎建設部長(下地康教君)   西里通りの整備につきましては、以前拡幅等々のその話があったりしました。しかしながら、県のほうは、拡幅工事はしないというふうに決定してありました。それで、先ほど申し上げましたように、令和2年度に市に管理が移管される計画でございますので、アーケード整備も含めて西里大通り商店街振興組合の方々とお話し合いをしながら事業化を進めていきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   西里通りの課題は、鳥害だけの問題でなくて、今や観光客でにぎわっていて、ショッピングしたり飲食したりしていて、市街地で唯一の観光客でにぎわっている道路となっています。西里通りが宮古島の玄関口になっていて、西里通りの評価が宮古島市街地の評価になってしまいますので、この問題は宮古島市全体の問題と捉えなければならないと思います。特に悪臭の問題は宮古島市のイメージを悪くしている。早急に下水道整備を進めるべきだと思います。答弁できますか。思いますけど、早急にということで。下水道からでも。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   西里通り下水道整備については、平成24年度に実施設計は完了しております。その中で、西里大通り商店街振興組合から下水道整備の要請等があれば、早急に取り組みをしていきたいと考えております。 ◆平良敏夫君   上下水道部長、私さっき読み上げているんですけど、あの通り会、振興組合ですか、そこからは要請あったようですので。要請なかったですか。まだなの。                 (「まだです」の声あり) ◆平良敏夫君   まだだそうです。済みません。西里通りで一番の問題はやっぱりにおいだと思うんです。においは、何度も言っているけど、一番嫌な思いをさせるんだよね、人にね。ほかののは許せても、においだけはちょっと許せないという、そういう状況ありますので、ぜひ早急に進めてほしいと思っております。また濱元雅浩議員、早目に要請よろしくお願いします。  次に、市の植栽ます管理についてですけど、どのように管理されているのか、答弁よろしくお願いします。
    ◎建設部長(下地康教君)   市道の植栽ますに関しましては、建設部道路建設課が管理をしております。 ◆平良敏夫君   建設部長、余り簡単過ぎないか。どのようにというのは、例えば年に何回とか剪定しているとか、そういうことを聞きたいんですけど。 ◎建設部長(下地康教君)   道路管理に関するご質問にお答えいたします。  市道は、1,475本、総延長999キロメートルを道路建設課で管理をしております。そのうち32路線は、一括交付金を活用して巡回清掃を行っております。ほかにシルバー人材センターで4路線、福祉事業者で3路線、城辺地区地域づくり協議会で6路線、下地地区地域づくり協議会で2路線、上野地区地域づくり協議会で2路線、伊良部地域づくり協会で1路線をそれぞれ管理をしていただいております。それで、市民が安全、安心な通行ができるよう、主に幹線道路、通学道路、観光道路を優先に清掃作業を実施しているところでございます。 ◆平良敏夫君   市民が安全をというか、やっぱり剪定しないと危ないからね。見通しができなかったりしてですね。そういうことだと思うんですけど、現在の回数で足りていると思いますか。 ◎建設部長(下地康教君)   現在ですね、管理はシルバー人材センターと福祉事業者、それぞれ地域づくり、管理をしていただいておりますけれども、基本的に予算上の問題もありまして、おおむね年に4回程度の清掃を行っております。 ◆平良敏夫君   年に4回、ちょっと多いのか少ないのかわからないんだけど、ただこれ私質問しているのは、市民から、植栽ますが余りにも伸び放題で、もちろん見通しが悪いと。その伸び放題のままにしておくと、管理していないとやっぱりね、そこにごみ捨てたり、空き缶捨てたり、そういう状況もありますので、できたらまめにやってほしいと思うんですけど、予算がないというんですから、ちょっと後で予算のことについては話したいと思います。  次に、市道路の清掃についてということですけど、同じように年何回大体清掃しているかということをご答弁よろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   市道の清掃、管理につきましては、先ほど申し上げましたように、おおむね年に4回程度のサイクルで清掃をしております。 ◆平良敏夫君   市の道路と一緒に、植栽ますも一緒にやっているということであります。  財源について話したいと思います。せっかくの青い海や白い砂浜を求めてやってくる観光客も、路肩にごみがたまった道路や荒れ放題の植栽ますを見ると興ざめしてしまいます。せっかく来てくれる観光客のもてなしのためにも、清潔な道路の景観は整備しないといけない。予算がつくれないというのであれば、観光入島税を徴収して充てればいいと私は思います。何度も入島特別税の要望はしていますが、市は重い腰を上げようとしません。今定例会でも粟国恒広議員が質問していますが、3月には私も再度取り上げてみたいと思いますので。どういうことかというと、県内宿泊税は県の施設関連以外にも使えるのかとか、よく見えなく、それともう一つ、一括交付金のように市町村に配分されるのか。その場合、宮古島市には幾ら配分されるのか。答弁はよろしいです。次の議会に回したいと思います。そういうことですので、ぜひよろしくお願いします。  次、A―76号線工事の進捗状況についてであります。A―76号線の工事はいつ始まって、進捗状況はどうなっていて、いつ終わる予定ですか。 ◎建設部長(下地康教君)   A―76号線のご質問にお答えいたします。  本路線は、宮古島市クリーンセンターから南へ平良土建前交差点に向かう路線でございます。延長が778メートル、幅員が10メートルの道路改良事業で、事業期間は平成26年度から令和2年度を予定をしております。現在約580メートルが整備完了しており、進捗率は事業費ベースで84%となっております。 ◆平良敏夫君   ありがとうございます。完了予定が令和2年度ということであります。  やっぱりちょっと危惧されるのは、用地買収がうまくいっていないという話もちょこちょこ聞くもんですから、その状況でもそういう道路工事というのはやっぱり用地買収が一番大きなウエートを占めるかなと思っておりますので、そういうまだ用地買収されていないというところはありますか。 ◎建設部長(下地康教君)   用地買収に関しましては、一部用地の取得困難といいますか、交渉が成立されていない用地もございます。 ◆平良敏夫君   しっかりと地権者と話を進めて、誠意ある態度でもって用地買収を済ませて、令和2年度には完成できることを本当に要望します。  去る9月定例会でも質問したんですけど、台風13号の影響で第一発電所の前の道路の砂利等が流れて、ひどい状態にあります。対応するようお願いすると、建設部長は「現在拡幅工事中のA―76号線で未舗装の部分があって、それが雨水によって流されているということは我々も認識している」と、「これに関しては、路盤が流出しないように乳剤舗装を実施して土砂を抑え込みたい」と答弁しています。しかし、二、三日前も確認したんですけど、全く何もされていませんでした。とりあえず応急処置で路面をならして乳剤舗装できますかということですけど、よろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   A―76号線に関して、大雨時にですね、石粉等が流されている状況から、近隣の住民の皆さん方にご不便をおかけしているところでございます。現在の状況を沖縄県に説明をし、補助金の増額を要望したところ、本年度ですね、1,000万円の増額が決定をしております。したがいまして、年明けには石粉等の流出部分を含めて100メートルの改良工事の発注を行いたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   年明けということは、この1カ月以内にということでよろしいですかね。やっぱり住民は本当に、これから工事するべきだからと言ってしていないでそのままにしているところ結構あるんだけど、やっぱりそういうふうにひどい状況なもんですから、本当は乳剤で応急的に舗装するということもやってほしいんですけど、そのほうはちょっと厳しいですか。 ◎建設部長(下地康教君)   前回の定例会におきましては、乳剤で表面を落ちつかせたいという回答をしていたんですけども、今回は、県のほうから交付金の増額が認められましたので、早急に工事の発注に向けて頑張って、今問題となっていると思いますが、その舗装が未舗装の部分をしっかりと工事を発注したいというふうに思っております。 ◆平良敏夫君   本当によろしくお願いします。また、A―76号線ができるということは、私らにとっては本当に、市長との約束ですし、市長ありがとうございます。後でまた横の道路も要望したいと思いますので、これぐらいにします。  次に、富建前県道の冠水についてです。これも9月定例会で質問させていただいたんですけど、また再度質問させていただきます。富建前の道路は、台風または大雨のたびに1メートル冠水して、車も通れなくなります。交通量の多い場所ですから、急激に深くなっているのがわからず、車が水たまりに突っ込んでエンストする事態が多く見えます。この状態を見かねて、冠水するたびに近隣住民が自家用車を置いて通行どめをして、グレーチング詰まりの清掃を多くの住民でやっていますが、ずぶぬれになって一生懸命やっている姿を見ると頭が下がります。この場所が深く冠水する理由は、北市営住宅と北中学校側からと平良土建前から、そして第一発電所前道路4カ所の雨水が全てこの1カ所に集まることです。それに対してグレーチングは非常に少なくて水はけが間に合わないのに、草木や砂利等が流れてきてグレーチングを詰まらせる状態になり、水が幾らでもたまって、前回の台風13号のときには深いところでは人の丈ほどたまっていたとの話です。近年、地球温暖化の影響で台風が強く、また多く発生するようになりました。来年の5月からはまた台風シーズンになります。今工事を始めないと間に合いません。「この道路は県道ですので、宮古土木事務所と協議しながら適切に処理していきたい」と建設部長は話しましたけど、雨水が流れてくる道路は市道ですし、また宮古島市の住民が困っているわけでありますので、宮古島市も積極的にかかわって解決すべき問題だと思います。一刻も早い対策を要望しますけど、建設部長いかがですか。 ◎建設部長(下地康教君)   ご質問の道路は、沖縄県宮古土木事務所維持管理班が管理する道路でございます。前回の定例会におきましても、平良敏夫議員ご指摘のとおりですね、県のほうと十分協議をしながら対応していきたいというふうにお答えをしております。我々のほうとしても、その件に関しましては逐次県のほうとですね、宮古土木事務所の維持管理班のほうにもですね、そういうお話をしているところでございます。それで、宮古土木事務所のほうとしては、そのグレーチングの詰まりを清掃して、その問題を解消したいというふうに答えておりますので、基本的には構造的な全体の流域の問題もございますので、そのあたりもやはり県としっかりと話をしていきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   県の対応としては、グレーチングの掃除をやると、自分らが。何ていう消極的な。というのはね、じゃ台風のときに水が冠水しているときに、来て掃除してくださいよと言いたいところでありますので、ふだんから詰まっているわけじゃなくて、詰まっていたら近くの住民たちが一生懸命掃除してやっているところでありますので、さっきも言ったんですけど、構造的な問題と言っているから、ほかのところと違って冠水する原因がはっきりわかっているわけですから、今側溝のふたがされている、あれをグレーチングに幾つかかえるだけで相当変化あると思うんですけど、ぜひ強く推し進めてほしいと思います。また台風やってきます。ぜひよろしくお願いします。  道路行政についての残り2つの質問は割愛します。  次に、市営住宅行政についてでありますけど、上原市営住宅建設計画についていつから始まる予定ですかということで。 ◎建設部長(下地康教君)   上原市営住宅の建設といいますか、これ改修でございますけれども、計画についてお答えいたします。  まず、公営住宅整備事業は、公共投資交付金事業として上原市営住宅事業、荷川取市営住宅事業ともに1つの申請事業予算にて実施されるところでございます。現段階で国が仮に内示をしている、これ仮内示でございますけれども、内示をしている令和2年度交付予定金額は、両事業を同時に実施することが難しいものとなっております。つまりその2つの事業を同時に進めるというのは非常に厳しい状況でございます。したがいまして、上原市営住宅建てかえにつきましては再来年度以降に事業申請を続けていき、予算の確保ができ次第、初年度に基本設計、次の年度に実施設計、その次の年度から工事着手というふうに事業を進めていきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   再来年度からということで、来年度からできるのかなと思っていたんですけど、どこに建設するかというのは、現在の建物を解体、撤去して、その跡につくるのか、それともまた住宅を残したまま別のところにつくるのかという、そういうことですけど、まだわからないですか。 ◎建設部長(下地康教君)   基本的に、市営住宅を建てかえる場合は同じ敷地内で建てかえるというのが一つの基本的な考え方でございます。したがいまして、まず1棟目を崩す場合はその1棟目に住んでいらっしゃる方を一度アパートなりなんなりに移動していただいて、それができれば移ってもらうと、そういった順番でやっていきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   構想として何階建てになる予定か。というのは、やっぱりバリアフリーね、新聞にも書いてあったんですけど、手すりだったりという話もあったんですけど、エレベーターはつくのか、そこら辺ちょっとよろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   基本的には、どういう施設を入れ込んでいくかというのは、基本設計のほうで検討していく形になると思います。 ◆平良敏夫君   これからの基本設計によるという話ですけど、ぜひ私としてはやっぱりバリアフリーで、県はそのほうに進めているわけですから、高層ビルにしてエレベーターをつけると。今あそこはですね、本当に住民の高齢化が進んでいて、4階に住んでいる人はもう、3階か、4階か、住んでいる方はなかなかおりることができないと、買い物もできないと。孫とか子供が来ないと買い物ができないと言っているのを何回か聞いたことがありますので、ぜひバリアフリー化を進めてほしいなと思っております。  次に、荷川取市営住宅の長寿命化計画についてですけど、いつからじゃなくて、どのような工事になるのかということだけ。説明できますか。いつからはいいです。 ◎建設部長(下地康教君)   まず、荷川取市営住宅の改修事業につきましては今年度事業として予算要求をしておりましたが、実施可能な補助額が確保できず、今年度もちょっとその計画を断念した経緯がございますけれども、このことは市としましても、荷川取市営住宅改修工事を最優先的に考え、次年度に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆平良敏夫君   建設部長、長寿命化のそういう整備ということでですね、どのような整備するのかということなんですけど。 ◎建設部長(下地康教君)   基本的に長寿命化計画というのは今あるストック、つまり建物ですね、それをどういうふうにして改修をしながら、補修をしながらその寿命を延ばしていくかという考え方でございますので、基本的に建てかえてはございません。つまり補修、改修をしながら、そのストックの寿命を延ばしていくという考え方でございます。 ◆平良敏夫君   そういう外面的な話じゃなくて、もちろん建てかえるわけじゃないということもわかっていますよ。例えば具体的に今、あそこはもしかしたら鉄筋が何か剥離しているのかな、コンクリートが、そういうところを整備したり、そこら辺はやるんだろうなと思うんですけど、もうちょっとほかにどういう整備をするのか具体的な話ってありますか。 ◎建設部長(下地康教君)   改修事業の種類としましては、基本的には塗装です。塗装と剥離をしているところ、それを補修していくという形でございます。 ◆平良敏夫君   次に、教育行政についてです。市総合体育館は、今屋根が壊れて、雨水がそのまま床に落ちている状況なんですけど、そういう中で屋根の工事始めると言っているけど、屋根の工事だけで済むのかな、あと床ってどうなっているんですかということを答弁よろしくお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   総合体育館は、年間約4万5,000人と多くの市民等に利用されていることから、去る10月21日に一般社団法人宮古島市スポーツ協会、スポーツ協会加盟21競技団体から市長へ宮古島市国際スポーツ交流拠点施設、新総合体育館建設についての要請に加え、取り壊し期間までの総合体育館が利用できるよう、屋根の雨漏れ防止対策の修繕を行っていただきたい旨の要望もありました。また、トライアスロン関係者からも、同施設は毎年4月に開催されますトライアスロン宮古島大会の事務局、各専門部、大会当日の医療……                 (「生涯学習部長、床は張りかえなくていいかというこ                   とを聞いているんです」の声あり) ◎生涯学習部長(下地明君)   床については、今のところは予定をしておりません。                 (「使えるんですか、そのまま」の声あり) ◎生涯学習部長(下地明君)   床が膨らんでいる部分については、取り壊し時期までの間は立入禁止みたいな感じで利用していただきたいと思っております。 ◆平良敏夫君   市長が本当に頑張って、新しい体育館をつくることになっているんですけど、完成までに多分4年とかかかると思うんだよね。その間どうするかということ。例えばいろいろ伊良部島使ったり、佐良浜使ったりするようなこと書いてあったんですけど、だましだまし床も張りかえて使ってもいいんじゃないかと思うんですけどね。  次に行きます。もう3回ぐらいナスミバエのことに通告しながら一回も質問したことがないもんですから、これを最後にさせていただきます。ナスミバエについてですけど、外来種のイノシシとインドクジャクによって食害等、生態系の乱れが今宮古島市で起きていて、その駆除に多くの予算を費やして取り組んでいるわけですけど、動物ばかりではありません。今定例会でも何回か質問されているサトウキビの害虫ツマジロクサヨトウも昔から宮古島にいたわけではなく、近年侵入してきた害虫です。数年前にはトウガラシやピーマン、ナス、トマトなどに寄生するナスミバエも生息が確認されています。それで、前回も質問しましたんですけど、それからの状況ということでナスミバエの分布状況、ふえていますかということで。 ◎農林水産部長(松原清光君)   宮古地区におけるナスミバエは、平成29年に初めて発生が確認され、島トウガラシ、ピーマン、トマトなどのナス科野菜の果肉を食害する被害が宮古島市全域において確認されております。発生状況は、家庭菜園の島トウガラシや野生のトマト類などに多く見られる状況があります。沖縄県病害虫技術センターが実施したミバエ類の寄生植物の一斉調査によりますと、ことしの6月の果実調査では市全域の103地点で調査した結果、78地点でナスミバエの寄生植物が確認されております。このことから、県の病害虫防除技術センターでは、ナスミバエの被害軽減、蔓延防止対策に協力を呼びかけているところです。 ◆平良敏夫君   課題として、何か根絶できるような方法はありますか。というのは、1年ほど前にやったときに駆除するような薬ができていないという話あったんですよ。よろしくお願いします。 ◎農林水産部長(松原清光君)   ナスミバエの寄生果実は、先ほども答弁したとおり、家庭菜園や小規模圃場の島トウガラシで発見されている状況にあり、県では生産農家、一般家庭等に対して引き続き防除対策の徹底をお願いしているところであります。また、未発生地域や県外へ持ち出さないよう、県民や観光客などに広く呼びかけているところであります。ナスミバエ根絶につきましては、病害虫防除技術センターの宮古駐在に確認したところ、植物防疫法の適用対象外の害虫であることや根絶用にかかる費用が莫大であることから、現在のところ根絶は厳しいと伺っております。このことから、ナスミバエの発生源が野生のトマトなどの周辺雑草や家庭菜園の島トウガラシに多いことから、周辺雑草の農薬防除などを呼びかけており、蔓延防止に努めていきたいと考えております。 ◆平良敏夫君   農林水産部長、こっちはちょっと時間が押し迫ってくると焦っているわけですから、要約してもらえればすごく助かると思いますので、ひとつよろしくお願いします。  ことしも残り少なくなってまいりました。新しい年が皆様方にとってすばらしい年でありますよう祈念しながら、私の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(佐久本洋介君)   これで平良敏夫君の質問は終了しました。 ◆濱元雅浩君   それでは、一般質問を始めていきたいと思っております。今回は少し件数多く通告してあるので、時間も迫ってくると思いますので、皆様におかれましては簡潔でわかりやすいご答弁をお願いしたいと思っております。  それでは、質問に入ってまいります。ちょっといろいろと順不同でいくと思いますけれども、ご協力よろしくお願いいたします。まずは海岸管理の現状と課題について。今年度から海岸のほうを県から市へ管理を移譲して管理が始まるというところで、今前浜のほうで今年度は試験運用のような形でこの管理が進められていると思います。今期行われた前浜の運用実態と課題について、今上がっているところがあれば教えてください。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   市は、今年度前浜海岸においてサービスを提供する事業者を公募、出店させる取り組みを行い、あわせて出店区域の管理及び海水浴場開設可能性などの調査を委託業務に提示しました。7月から10月までの期間に4業者が出店し、水上バイクやパラソル、サマーベッドレンタルのほか、カヤックやサップなどのマリンアクティビティーサービスを行いました。期間中には、出店者、管理業者及び市担当職員による定期的なミーティングを行い、出店のルールや安全管理を進めてまいりました。  課題については、1つ目に遊泳区域を定めた海水浴場を開設する必要があると考えております。2つ目に、海水浴場開設の費用負担については関係企業から応分の負担が必要であるとのことです。3つ目に、駐車場の不足解消や関連企業によるイベントの開設が必要であること等が上がってきております。 ◆濱元雅浩君   今のご意見というのは、管理業務の中でいろいろな事業者からの聞き取りの中で上がってきたというものだと思います。その上で、今ご答弁ありました海水浴場の開設に当たって、事業者の負担が必要なのではないかということなんですけれども、どのような目的のための負担が必要という課題が上がっているのかというところにお答えください。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   企業の負担についてでありますけど、海水浴場を開設するに当たっては、監視員を置かないといけないということでありますので、監視員の委託料であるとか、そういうものに関して使うんじゃないかなと思っています。 ◆濱元雅浩君   海水浴場開設で監視員を設置していくのに当たって市がどのようにかかわれるか、また事業者とどのような連携でできていくかというところが今課題で上がっているようなお話でありました。現在ここ1年間、1年間じゃないですね、ちょっと短い期間ではありましたけれども、このような現在の管理の方法をとって利用者数の推移とか、またその事業をされている方々の中でもっと、どのような要望、将来のビジョンみたいな声が上がっているかについて、もしあればお聞かせください。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   管理はどのように行うかということです。今年度から宮古島市による海浜の管理が実施され、出店企業による海岸清掃などの管理は十分行われましたが、出店期間が短く台風も多かったため、十分な出店料見込み調査ができませんでした。そのため、次年度も公募による出店業者の選定を行いたいと思います。 ◆濱元雅浩君   今のご答弁の中では、来年度も同様の形で事業者が入って事業を行うということだと思います。今回見てみましたけれども、パラソルやマリンスポーツということはあったんですけれども、あの中に飲食だったり、また物販だったりというところで、もう少ししっかりと整備をすることで、前浜にお越しになるお客様の満足度を上げていく、そのような管理また運営の計画として今後は進んでいっていただければと思いますので、ぜひともそのあたりを検証し、来年度につなげていっていただければというふうに思っております。  続いて、上野トロピカルフルーツパーク整備事業について。この整備事業についてのいわゆる整備方針の概要と進捗、スケジュールに関してどのようなお考えがあるのかお聞かせください。 ◎副市長(長濱政治君)   本事業は、上野トロピカルフルーツパークのリニューアルを行い、市民の憩いの場とするとともに、魅力ある観光地とするため、宮古島産の農産物を加工、販売するなどの食を柱とした展開により、農業、観光、エコと連携した施設を整備したいというふうに考えております。今年度は基本設計を行っており、令和2年度に実施測量設計委託業務と管理、運営に関するコンサルタント業務を発注予定です。令和3年度に敷地の整地、インフラの整備、園路、駐車場の整備を行い、民間企業の活用を検討したいと考えております。令和4年度より順次民間企業による施設の導入を誘導し、令和5年度からの供用開始を目指しております。 ◆濱元雅浩君   この上野トロピカルフルーツパーク、長年どういう整備を入れていくかというところで議論もずっとあった案件であります。それがしっかりと動き始めたなというふうに感じております。今のお話の中で、農業と観光とエコの発信というところで、まさに宮古島に必要な施設になるのかなというふうに感じております。海の観光というのはもう非常に充実したものがありますけれども、このようなトロピカルパークのような緑、また食というものを感じられる場所ができるということは、非常に観光産業としても前進につながるというふうに感じております。  1点ちょっとお伺いするんですけれども、今のご答弁の中で民間事業者の活用をというところで、つまるところ施設全体のインフラ整備、整地等は役所のほうでやって、事業自体には民間の事業者が入っていただいてやるということなのか、またそれに対して今民間事業者、まだ計画の前の企画の段階かもしれませんが、どのような反応があるのかということに関してお答えください。 ◎副市長(長濱政治君)   濱元雅浩議員ご指摘のとおり、市はインフラを一応やると。駐車場であるとか、それから園路であるとか、そういったところの敷地を整地したりとか、そういったところまで一応やりたいと思っております。その敷地を活用して、民間がどのような形で自分の製品、自分たちが売りたいもの、それのPRの一番適当な方法、これをしっかりと自分たちで考えて審議してもらいたいというふうに思っておりまして、二、三の事業者はいい感触で来ております。 ◆濱元雅浩君   観光地としての宮古島、今たくさんのメディアに取り上げていただいて、そこに民間の事業者もビジネスチャンスと捉えている時期でありますので、その場所としてしっかりと整備をした場所を、そして発信ができるような仕組みを市のほうで整備していただいて、ぜひとも今後また宮古島の目玉の一つとなる観光地、またそこの中で宮古島の食、農業というものがしっかりと定着していくような、そういう整備を進めていっていただきたいというふうに思っております。進捗に関しては、また都度、都度やっていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続いて、少し飛びまして産業廃棄物の取り扱いについてというところで少しご質問させていただきたいと思います。これ産業廃棄物の受け入れ状況についてですね、近年これまで受け入れしていただいていたものが受け入れ拒否されている案件が何件か出てきているということだったんですが、そのあたりの実情というものを把握していらっしゃるかお聞かせください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   産業廃棄物の受け入れ状況についてのご質問がございました。宮古島市におきます産業廃棄物につきましては、これ民間の産業廃棄物の処理業者によって処理されております。これについては、沖縄県の許可管理というふうになっておりますが、幾つかの業者に聞き取りを行いました。全般的に言いますと、建築廃材がかなりふえている中で産業廃棄物として引き取る量全体がふえているということがございまして、中には焼却処理などが間に合わないので、処理困難なものについては今引き取れない状況になっているという事業者、それから分別をしっかりしていただかないと処理業者のプレス機などの機械が故障する原因になるので、その辺もちょっと引き取っていないというような状況。全体的に言いますと、やっぱり産業廃棄物の引き取り業者の引き取り量全体がふえているということで、かなり逼迫している状況にあって、なかなか困難なものについては引き取りを控えているという部分があるというような形になります。 ◆濱元雅浩君   そうなんですよね。これ管理が県のほうが主体になってくるということで、市としても非常に難しい立場にいるのかなというふうには感じます。しかしながら、これだけ建築等々が進んでいっている中で、そこで出てくる産業廃棄物というものの取り扱いについてですね、これがやっぱり受け入れを、引き取りを拒否されていくとそれは、もちろんしっかりと引き取りしていただけるような状態で出していただきたいということを事業者にもメッセージしていく必要性もありますし、そこを呼びかけていくということ、これが積み上がってしまうと違法な廃棄につながっていったりするということはぜひとも避けていただきたいというふうに思っております。ですので、このあたりに関しては、将来においても少し県と調整をしたり、廃棄物の事業者といろんな方法で、手法でこれを処理することに関しては今からしっかりとした議論を進めていっていただきたいと。私もまだ少ししか調べていない状況なので、今回はこの程度でありますけれども、今後やはりまたさらにふえてくるというのが見込まれている中での対応をぜひよろしくお願いしたいと思っております。  次に行きます。続いてはですね、公共施設の利活用計画についてというものであります。これはご答弁、先日来ありましたので、少しまとめますけれども、現在はこの宮古島市公共施設等再配置計画に基づいて、来年度から個別計画に着手をしていくというご答弁をいただいておりました。ここでですね、その個別の計画をつくっていったり、それに対して民間の事業者、活用されたいという、民間事業所だけではなくて地域かもしれませんけれども、いろいろな意見、いろいろな案が上がってくると思うんですけれども、この受け入れ先というか、窓口というか、そういうものはどのようになっているんですかね。農業関係の施設、教育関係の施設、ほかの一般の施設、庁舎も含めて出てきますけれども、これはもし活用したいとなった場合どのような手続を踏んで、どこに言えばいいものなのかということをお聞かせください。 ◎総務部長(宮国高宣君)   濱元雅浩議員質問のとおりでございまして、現在再配置計画を策定し、個別計画をまとめているということでございます。この個別施設計画でですね、先日にも答弁いたしましたけど、まず1点目に対象施設をですね、施設類単位で作成すると。2点目に、計画期間。期間は10年として、長期の計画とすることで中長期的な維持管理、更新等の平準化を図ると。3点目に、対策の優位順位の考え方。これは、個別施設の状態のほか、その他施設が果たしている役割、機能、利用状況、重要性等々をですね、定めていくと。個別施設の状態ですね、点検、診断による状態について記載していくとか、あとは対策の内容として実施時期を明確にしていくと。あとは、最後に対策の費用を概算で記載していくというのが個別施設計画になっております。  そして、この窓口ということでございますけど、これについては公共施設マネジメント委員会というのがございまして、これを取りまとめているのが総務部の財政課ですので、この辺のことについては財政課で窓口は対応していきたいと考えております。 ◆濱元雅浩君   ちょっと今のご答弁をまた整理させていただきたいんですけれども、これは今試算をしてこの個別計画というのが固まった上でということで運用ということになってくると思うんですけれども、今それぞれの部署がそれぞれの予算で建てた施設なんかは管理がばらばらでありますが、例えば教育と行政のほうではまた違うという、財産の置き方が違うということも含めてですね、私はやっぱり一本化して、全体1つの市の財産としてそれをどういうふうに有効活用していくかということに、次に行った場合のことを念頭に置いて、この利用計画の提出のシステムはいわゆる受け入れ、案の受け付けのシステムとかというのは一本化していく必要があると思っております。今のご答弁だと、それをマネジメント委員会ですかね、いわゆる財政のほうで包括的に一本化して、それを受け付けていく方向で考えていらっしゃるのかというあたりご答弁いただけますか。 ◎総務部長(宮国高宣君)   公共施設等マネジメント委員会に上がってくるまでは、作業部会、幹事会等でございます。これは、庁内の部分でございます。これが個別計画はそのまま先ほど答弁した6つのですね、記載項目をその個別施設計画で上がってくると。その後に、それが売買なのか賃貸になるか、民間施設の利活用になるかというのがここであらわれてきますので、その後の部分での窓口ということでございます。 ◆濱元雅浩君   では、それぞれの個別の案件が大体定まってくるというものを利用を希望する方たち、いわゆる市民、事業者に向けてですね、情報発信というのは何か幾つかまとまった段階で出していくのか、個別で随時出していくというふうなお考えなのか、これはどのような手法でその情報提供がされていくのかというのを今の段階でもし方向性があれば教えてください。 ◎総務部長(宮国高宣君)   現在、17施設についてが再配置計画を今策定して、今年度で個別計画をまとめていくと。残りが158施設ございます。それについてはですね、さきに申しました個別計画施設計画において時期等が明記されておりますので、時期に合わせですね、順次行っていくという形になります。 ◆濱元雅浩君   わかりました。相当な数がやはりありますので、もちろん全部が民間利用ができるというわけではなくて、それを精査した上で提供できる部分をというところだと思います。これも私が今このように質問しているのは、やはりそれは1つのシステムというか、それぞれがそれぞれで動いて、ちょっと不透明な中で物が動いていくよりは1つの基準に基づいて管理をしていくということが透明性の部分も、また皆様がそこを利活用するチャンスもふえてくると思いますので、ぜひとも、しっかりとした運営計画の中で募集、また決定を進めていっていただければというふうに思っております。 ◎総務部長(宮国高宣君)   今の濱元雅浩議員の質問でございますけど、公共施設等総合管理計画の一番最後のページにですね、市民等との情報共有、あと相互理解の醸成となっております。ちなみに、特に民間の利活用について、やはり個別計画を策定した上で、その辺のところは明確にしてくるようだと考えております。 ◆濱元雅浩君   ぜひよろしくお願いいたします。  次に移りたいと思います。これは下水道整備実績というところで、今年度の下水道整備実績というものをお伺いいたします。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   令和元年度予算要求額がですね、7億90万円でしたけども、交付決定額は4億4,666万7,000円となっております。そのうち下水道汚水管整備の事業内訳としては、4,166万7,000円となっております。 ◆濱元雅浩君   これ、じゃ全体としては要請額に対して約6割の事業費ということで動いているということですよね。やはり下水道整備事業というのは、これ全体計画839ヘクタールに対して認可区域面積440ヘクタールということで、まず認可されているのも半分なんですよね。それで、整備されている整備済みの面積というのが183ヘクタールということで、全体計画からして非常にその整備済み面積というのは低くて、接続人口も先ほどあったように6,369人という数字が資料では上がっているんですけれども、約そのぐらいだと思います。そうするとね、5万5,000人の人口として考えると11.5%とか、それだけではないかもしれませんけれども、というようなものが実績であると思います。これを引き上げていくためには面的な整備というのをやっぱり急がなければいけないんですが、面的な整備として今年度の事業がどのように動いていて、その整備が進むと何%程度その整備済み面積というのが広がるのかというあたりお聞かせください。 ◎上下水道部長(兼島方昭君)   先ほども申し上げましたけども、管の整備については4,166万7,000円で、整備率、下水道整備面積率が約5%ふえるということになります。整備率からすれば、41.7%から約1.2%増の42.9%となる予定です。 ◆濱元雅浩君   ちょっと、今1.2%とかという低い数字なので、その上でまた上水道の管の整備というか、再整備事業というのも今後出てくると思われます。非常に厳しい中ではありますけれども、上水、下水というのは非常に島、また経済、暮らしの中で大事な事業でありますので、今後はこのあたりは上下水道部だけではなくて、たくさんの意見、特に市長、副市長しっかりとこの案件に対してコミットしていただければというふうに思っております。  続いていきたいと思います。エコアイランド推進計画について。エコアイランド推進計画、これは宮古島市環境モデル都市行動計画とか、今回エコアイランド推進計画としましては5つの目標を立ててやっております。そのうちの中で2つ取り上げてみましたので、1つ目にエネルギー自給率目標への取り組みをお伺いいたします。 ◎企画政策部長(友利克君)   エネルギー自給率目標への取り組みについてです。エネルギー自給率については、発電、自動車、ボイラーなどの燃料を含む本市で利用されるエネルギー全体の中で、地産エネルギーで賄われるエネルギーの割合として定義をしております。エネルギー自給率の目標値の達成に向けては、コストが上がらない中で実現することが重要であることから、当面は低コスト化が進む太陽光発電の利用を拡大していけるよう、変動する太陽光発電を安定的に利用するためのシステムづくりに取り組んでいるところです。また、将来的には地産エネルギーであります天然ガスやバイオマス等を含む未利用エネルギーの活用が必要だと考えております。 ◆濱元雅浩君   目標の数値がかなりハードルの高い数値を上げているんですけれども、それはそれで目標としてはすばらしいことだと私は感じております。  ちなみに、今のご説明の中で地産エネルギーということ、地元で生産をするエネルギーということであると思いますが、この定義、今考えられている中身というか、種類についてお聞かせください。 ◎企画政策部長(友利克君)   地産エネルギーが本市においてどういったものがあるかといいますと、この島で活用できるエネルギーということになりますので、まずは太陽光ということになりますでしょうし、また風力ですね。風力、そして製糖工場など既に使っているといいますか、活用しているといいますか、バイオマス、さらには天然ガスなどが挙げられるかと思います。 ◆濱元雅浩君   太陽光、風力、天然ガス、バガス等を使ったバイオマスというところでありますけれども、これちょっと新しいものとしては天然ガスくらいかなと。それ以外に関しては、今までも継続してやってきた分野であるなというふうに感じております。その中で、やっぱり2050年に約48.9%ね、半分をこの地産エネルギーでやっていくというのは非常にやはりまだまだ厳しいかなというふうに感じております。  そこでですね、1つお聞きしたいんですけれども、この未利用、利用されていないエネルギーとしては、私はクリーンセンターの廃熱利用というか、熱利用における発電ということを、これ大きな規模での発電になると思うんですよね。これは未利用、今利用されていないエネルギーだというふうに捉えておりますが、このあたりのお考えはないのか。これがあると相当パーセンテージ、いわゆる地産の率というのは上がっていくと私は考えますが、これについてご意見をお願いいたします。 ◎企画政策部長(友利克君)   宮古島市クリーンセンターの熱利用についてです。恐らくエコアイランド推進課の職員が宮古島市クリーンセンターのほうに確認をしたんだと思います。それによりますと、宮古島市クリーンセンター建設に向けた設計当時、発電設備導入に係る検討が行われた。焼却ごみの量が限られていることから、発電設備の導入に係る費用対効果が得られないという検討結果が出ているようです。そのようなこともあって、熱利用の設置は見送られているということのようですね。 ◆濱元雅浩君   そういうことですか。そのタイミングから、現状でごみの受け入れ量というか、処理量というのはふえていますかね。先ほど費用対効果が間に合わないということでしたが、その時点と今の時点で総量、稼働量というのか、エネルギーは膨らんでいるのかということを聞きたいんですけれども。 ◎企画政策部長(友利克君)   エネルギーとしての膨らみについては確認はしておりませんけども、これから熱利用をするという整備ができるかというような尋ねをしたようです。それに対して、宮古島市クリーンセンターの設計時点からもう時が経過していると、現在の技術や既に稼働している施設に対して付加的に設備を導入することが可能かについてはちょっと協議が必要じゃないかと、検討が必要じゃないかというふうな回答となっております。 ◆濱元雅浩君   これがぜひ検討していただきたいなと思っているのは、これから天然ガスの利用もスタートする、その際に行政が民間事業者とどのような関係性の中で天然ガスをやっていくかということが課題になってくると思います。その際に、天然ガスだけで回すよりも、こういう排熱利用も含めて、例えばメガソーラーなんかも含めた全体のエネルギーマネジメントというものをつくっていく、そういう中での費用の分散ということが可能であればこの事業も進められるのかなというふうに感じておりますので、これ今後の課題として検証を進めていっていただきたいなというふうに思っております。  続いてですね、目標をもう一つ挙げているサンゴ被度目標についての取り組みということをお聞かせください。 ◎企画政策部長(友利克君)   サンゴ被度目標についての取り組みについてです。サンゴの被度については、平成28年度を基準に平成30年度までの状況をフォローアップしております。その結果、一部のサンゴにおいては被度の改善が見られるほか、あるエリアにおいては緑石類のまとまった加入が確認をされております。数年のうちに被度が上昇する可能性も認められているところでございます。他方、一方で観光客が多く利用する場所においては、被度に大きな影響をもたらすほどではないものの、損壊が確認されており、人的な影響も考えられる状況となっております。今後のサンゴ被度上昇に向けた取り組みとしましては、周辺海域の富栄養化によるオニヒトデ発生を抑制するため、地下水保全対策としまして下水道の接続、浄化槽設置促進を図るほか、農業分野における地下水などの保全対策を進める必要があると考えております。 ◆濱元雅浩君   今取り組みとして目指しているものの中では、地下水からの流入に対して、いわゆる地下水を保全していくことで影響の少ないような形で地下水が海に入っていくということが一つだと思います。また、もう一つが、赤土対策等々の農業分野の案件も大事ということかなと思います。もう一つが生活雑排も含めたものの流入。このあたりですよね。海に入ってくるもの、また地下浸透した上で海に流れる水質の保全をしていくことでというところだと思います。もちろん非常に大事なこと、このあとし尿処理の話もしたりとかしますけれども、先ほどの下水道の話もそうですけれどもね、やはり生活雑排の入り込みというのは一番よろしくないかなというふうに思いますし、また赤土等々も流入というのはいろいろな影響が大きいというふうに感じております。  また、もう一つは、先日、平百合香議員も言っていましたけれども、直接的な影響が考えられる日やけどめやサンオイル、このあたりの化学物質を含まない自然由来のものに切りかえていくということを一度真剣にちょっと検証していただきたいなって。これはすごくいいメッセージになりますし、これがエコアイランド全体の核にもなり得るぐらいのニュース性を持っているのではないかというふうに私も感じております。いろいろな沖縄本島でも自然由来の日やけどめを事業化されている方もいらっしゃいます。宮古島の例えばヒマワリオイルやヘチマ、アロエなどもその成分としては非常に有効であるという話も私も聞いておりますし、それを事業化していきたいという事業者もいらっしゃることも聞いております。このような全体の流れの中で、もちろんゴルフ場や日常使いまでという話ではなくて、やはり直接的に影響が及ぶであろう海水浴、海の中では使用を控えていただきたいというところをメッセージしていくことは非常に大事なことだと考えておりますので、ぜひともそのあたりを進めていっていただきたいと思っております。  続いて、このエコアイランド推進計画を進めていく中で非常に大事になってくるのが、民間事業者や観光客も含めてですけれども、今のメッセージもそうですけれども、官民連携というのが非常に大事なテーマになってくると思います。この辺について今の取り組みを教えてください。 ◎企画政策部長(友利克君)   官民連携の取り組みについてということでございますけども、これは先月ですかね、17日に商工会議所の青年部の呼びかけで役所の若手中堅職員との意見交換があったということです。その内容、あるいは感想といいますか、これについて少し述べたいと思います。  持続可能な島づくりに向けては、環境、経済、社会の課題に対して総合的に取り組んでいくことが重要であります。そのためには、官民の連携は必須であると考えております。市としましては、分野横断的な職員により構成するSDGs職員ワーキンググループを設置し、官民連携の重要性に関する理解を深めるとともに、今後さまざまな連携機会をつくっていきたいと考えております。また、先般報道にもありましたとおり、商工会議所青年部からの呼びかけにより市役所若手職員との交流会が開催され、官民双方から意義が大きく継続していきたいとの意見が多数あったと報告を受けているところでございます。市としましても、継続的に官民がコミュニケーションを密にし、課題を共有するとともに、新たなビジネスの創出や政策の立案につなげていく場を設置することを検討していきたいと考えているところでございます。 ◆濱元雅浩君   商工会議所青年部との意見交換会が非常に評判がよかったというところで私の耳にも届いております。その中では、エコアイランド推進計画だけではなくて、少し広く全体を見たいということで観光振興推進計画と都市計画マスタープランの話もされていたということであります。今回は広く全体像を見るというところで、この後は深掘りしていければいいなというふうなアンケートがたくさん届いていたということでありますので、ぜひね、すばらしいこれは事業だと思いますので、事業ではないですけれどもね、交流だと思いますので、意見交換会を今後も積極的に進めて、またご協力していただいてもらいたいなというふうに感じております。  続いて、し尿処理施設の整備について、こちらを約15分ぐらいやっていきたいと思いますので、生活環境部長、ご協力よろしくお願いします。それでは、し尿処理施設なんですけれども、これし尿及び生活雑排水の処理の施設ということであると思います。これがこの計画というか、この流れができたというのは、現在のし尿処理棟、下水道投入施設の受け入れ超過というか、今の施設の許容量をオーバーしているというところが頻繁に聞かれていたというところで、その現状を打破するためにいわゆる宮古島市し尿処理施設整備基本構想を策定して、新しくし尿処理の施設をつくっていくというふうな計画であったと思います。ごめんなさい、質問の整備方針の概要と進捗、スケジュールについては先日ご答弁されているので、そのあたりはそれを前提として質問させていただきます。その際にですね、運用の方法として、新しい施設を優先的に利用をして、現状ある既存の施設は必要に応じて運用するというご答弁があったと思います。私これ非常に将来においても現在においてもこのし尿処理の現状が厳しいのか議論させていただきました。その上で、この計画が非常に早く進んでいることに感謝をしておりますし、推進していく立場であります。しかしながら、その際の答弁を聞くと、私のイメージしていたものは既存の施設、約49キロリットル、1日当たりね、に新しい施設が49キロリットルということになると、98キロリットルの処理能力を島に持てるのだと。いわゆるこれ併用という考え方ですよね。しかしながら、先日のご答弁の中では、併用ではないということをおっしゃっておりました。ということは、これは移設ということのほうが近いのか。これに関してご答弁をお願いしたいと。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   先日、平百合香議員にお答えした中で審議会の審議結果も報告しましたので、その辺はご承知だと思いますので、今おっしゃったとおりですね、新たな整備方法、整備方針についても伊良部島の佐和田地区のほうに49キロリットルの処理施設をつくるということで審議会としては決定をしたと。使用方法についても、優先的にそちらを使うということでありましたけれども、濱元雅浩議員からもありましたとおりですね、現在の投入施設は50キロリットルの最大の限度といいますか、そういうことで運用しているんですが、実際に今投入量はおよそ平均が1日当たり43キロリットル程度までいっております。ただ、これは1日平均ですので、場合によっては50キロリットルという制限にもはや達している日も出てまいります。そういう中で、今回49キロリットルという数値を設定をしたのは、基本構想の中で将来推計をする中で1日当たりの平均が約49キロリットル、日によってこれ上下がありますので、最大で70キロリットルの能力があればいいということでございますが、いろんな法律の関係から、スピード感を持ってこの施設を整備するためには1日平均49キロリットルという数字をもって整備するのが非常に整備スケジュールが短くなるというのがありまして、これは49キロリットルでつくるということ。それから、伊良部島についてはですね、今2つの候補地があるんですけども、荷川取の港湾施設用地につきましては資材ヤードということで港湾計画に組み込まれているということで、資材ヤードが今平良港の港湾計画の中でも非常に不足ぎみであると。ここにもし新しくつくるということであれば、不測の期間を要する可能性もあるということで、何よりもスピード感を持ってつくることが必要であるということで、今回は伊良部島のほうに建設するという方向で調整をしたところでございます。  この濱元雅浩議員がおっしゃいます既存の施設との連動運用、これについては、確かに同じところにあれば両方お互いに補足するといいますか、補充するといいますか、互換性を持って使うこともできますけれども、ただなかなかそれが厳しい状況にあるということで今回は別につくるんですけども、形としては優先をして使うということですけども、これは現在の投入量もかなり限界に近づいておりますので、実際に結果としては併用のような、近い形になるというふうに考えてはいますけども、その辺をどういうふうに運用していくかについてはですね、事業者の意見もいろいろ聞きながら今後検討していきたいというふうに考えております。 ◆濱元雅浩君   今審議会を開催して答申の中身をつくっているところだと理解をしております。それの事務担当が生活環境部であるというふうに理解をしております。先ほど来決定が出ているということでありますけども、私はまだ議論中だと感じて何点か質問させてもらいたいんですけれども、この2019年3月につくりました宮古島市し尿処理施設整備基本構想(要約版)ですね、この20ページでですね、一番上にスピード感を持ってというところで、令和6年、約6年間でつくるという計画、これが今生活環境部長もおっしゃっているような計画の中身だと思います。これ一番上ですね、一番上に何て書いてあるかというと、既存下水道投入施設と新汚泥再生処理センターとの併用案って書いてあるんですけども、だから併用でいいと私は考えてはいるんですけれども、何か併用ではないような話なので、これは併用案を進めていくという形でまとめていったという経緯がなぜ今その審議会の中ではそうではないという話になっているのか端的にお答えください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   基本構想の中では併用案というところもございますけれども、単刀直入に申しまして、併用案ということであると、この構想の中でもありますとおり70キロリットルという、最大ですね、10年後に70キロリットルの能力があればいいという話があるわけですから、併用案ですると、こちらにもありますとおり、今の処理施設が50キロリットルですから、49キロリットルまで持っていく必要がないということにもなってくるわけですね。ですから、私たちとしては、つくるのであれば最大限のものでつくっておきたい、整備をしておきたいという考えもやはり私たちの考えとしては持っているということで、その最大限つくれる49キロリットルまで持っていくという部分をどういうふうに説得するか、補助金をどういうふうに活用していくかと、そういう部分との絡みもありましてですね、今回はそういう形で私たちの中では方針を決めさせていただいているところでございます。 ◆濱元雅浩君   49キロリットルの施設を建てることは大賛成です。ということの上で、補助金との絡みの中ということなので、一旦そこは理解をして、できるだけ早くというのは私も同じ考えでありますので、そのあたりの手法はぜひ練っていただきたい。  そこで、ではということで少し聞きたいんですけれども、これ今どうということじゃなくて、反対しているということでもなくて、ぜひ審議会で議論をしていただきたい。その上で、やはりしっかりとした用地選定をしていただきたいということで、まだ3月ぐらいに答申として上げるということであれば何度か議論をするタイミングがあると思っているので、そこの議題として取り扱っていただきたいという意見として聞いていただければと思うんですけれども、これ今上がっている伊良部佐和田の旧伊良部し尿処理施設の跡地ですね、これ用地面積はどのぐらいありますか。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   佐和田の用地面積でございますが、旧施設面積がおよそ4,000平方メートルでございます。ただ、その周辺にも市有地が広がっておりますので、全体でいいますと5万平方メートルという形になっております。 ◆濱元雅浩君   4,000平方メートルあれば、通常の敷地面積としては毎年上がっていた資料なんかを見ると十分な広さがあるとは思うんですけれども、旧伊良部し尿処理施設というものの運用がですね、希釈水の種類が地下水で希釈をされています。放流先が用水池。いわゆるその施設の横に、これだと思われるんですけれども、池をつくって、そこに放水をしているということが行われていたようです。そのときは、1日当たり10キロリットルの処理をするスペースとしてここが活用されていた。今回49キロリットルを1日平均として運用していくという場合も、ここ1つ気になっているのは伊良部地区というのは宮古本島からの送水で水を賄っているというところにおいて、その水を多く使う施設が妥当かどうかというところですね。ですので、少し調べてみると、前回までは地下水で対応していたということなので、では今回も同様に地下水利用で用水池、量はやはり5倍ぐらいになる可能性はあるんですけれども、という手法で進めていく予定でありますでしょうか。なぜかというと、この場所から海までが少し距離があるんですよね。ですので、放水を海にするということが妥当か、可能かどうかというのがすごく気になっているところです。これ平良の荷川取ですと、現実的に今下水道の浄化センターのほうは放水でやっているので、同様の整備でいけるのではないかというところです。だから、ここで伊良部島でやるときの運用はどのようにお考えをしているのかお聞かせください。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   し尿処理施設で使います水につきましては、地下水にするのか、それとも上水にするのか、その辺についてまだ具体的な話し合いは行われておりません。それから、処理水は最終的に川、あるいは海に流すということになるんですけども、距離的には道路を挟んで100メートルか200メートル程度で海岸まで行きますので、その辺については可能ではないかというふうに考えております。 ◆濱元雅浩君   ぜひ用地決定する際には、その場所にどのような施設が妥当なのかということを検討しないと、やはり私はすごく順番が違うように思います。この場所から海に放水をするとなると、自然保護区を抜けていかなきゃいけない、ぎりぎりなんですけれどもね、ということなどがあります。そこのコストとかを考えると少し難しいかな。それであれば、用水池のほうが妥当ではないかと私は思います、ここでやるのであれば。このあたりの運用も少し考えながら用地選定というのはぜひ検討していただきたいなというふうに思います。その際、今30億円から35億円の建設費というのがありましたけれども、それは施設だけとなると、今度はこの用水池、また放流するのであればそれに必要な工事等々が出てくる。これは、また道を渡ってやるという話になりますよね。地下水を使うなら、それをくみ上げる手法をセットで入れなければいけない。現在この白鳥のあたりは上水としても蛇口程度、生活程度ということで、工業用のものはない。ですので、大量に水を使うというのは厳しい状況。このあたりをやっぱり整理した上でこの用地選定を決定をしていただきたいし、その上での答申を市長に上げていただかなければいけないなというふうに思っております。ですので、その荷川取、現状施設の横の、この写真で見るとね、ちょっとサイズがわかりませんけれども、現状施設の横には大きく今港湾関連用地としてありますけれども、ここがやはり私は妥当だと思います。先ほどの放水の案件もそうですし、ここには工業用で水量を使える場所でもあります。平成24年にこのし尿処理投入施設をつくった際も、予定より半年程度早く供用開始になっております。それがなぜですかという質問をした際に、「地域住民とのコンセンサスが早くとれたので、工事着工も早くなり、それで半年早く供用開始が行われた」という答弁をされております。というような実績もある地域であります。その上で、運搬事業者の負担を考えると、やはり伊良部島まで運搬していくというところに対する時間的なコスト、また燃料等のエネルギーコスト、周回コスト、いろいろなコストが上がってきます。先日は事業者の負担も検討していただきながらと言いましたけれども、ご答弁されていましたけれども、事業者負担はどうしても利用料に転嫁していくしかないと私は考えます。そうなったときは、これは利用者の負担に直結する話であります。先ほど来あるように、スペースの問題としても機能の問題としても、例えば伊良部島まで運んだときに、いっぱいなので、やはり荷川取に戻してくださいというオペレーションは正しくないと思いますし、それであれば隣接しているところでやはり処理をすべきであると思います。  先ほどそのような決定のプロセスの中で港湾計画ということがありましたけれども、私の記憶が正しければここ数年港湾計画の見直しは何度か行われてきたと思いますが、申しわけないです、答えられればで。建設部長、ここ近年の港湾計画、一番直近でいつ見直し出されたかお答えできませんか。 ◎建設部長(下地康教君)   直近の港湾計画の変更ということでございますけれども、一番近いのは14万トン級のバースの港湾計画の変更ということでして、ちょっと正確な数字は記憶しておりませんけれども、ことしの前半ごろというふうに思っております。 ◆濱元雅浩君   私の記憶でもそのあたりだと思います。であるならば、それと同時にやはり進めていってもよかったのではないか、逆に言うとそのぐらいのスパンでできるのではないかというふうに思うので、この審議会には建設部長もいらっしゃいますし、上下水道部長も伊良部支所長もいらっしゃると思いますので、このあたりのね、情報交換をしっかりとやって、市民に対してプラスになる、事業者にとって負担のない、利用者にとって負担のない計画の策定を望みたいと思います。たくさんまだ話したいことあるんですけれども、これ1日大体30往復されているそうです。バキュームカーというか、運搬車両。ということは、月で880回、年間で1万回ぐらいという数字をいただきました。それを伊良部大橋を年間1万台のバキュームカーが行き来をすることが本当に観光の面からも考えてよろしいかどうかというのも含めてですね、再度私は検討をしていただきたい。この施設は未来永劫に大切な施設であるからこそ、今しっかりと議論をして、みんなに喜ばれる、相当のお金がかかることもわかっております。ですので、もう一度考えていただきたい。  最後に1点だけ言うんですけれども、これ特に答弁いいです。先ほど言った20ページにあります。これね、建設用図面、都市計画決定手続が必要というふうにしっかりと書かれているんですよ。だけど、伊良部地区って今都市計画範囲に入っていないんですよね。それを待って計画を進めていくというのは、圧倒的にスピード感がなくなると私は感じます。都市計画の変更は再来年ぐらいということで今動いているところだと思います。それを待たなきゃいけないのか、それとも港湾計画の改定が早いのか、このあたりもこの審議会で議論をして、できるだけ早く進めるような事業の展開をお願いしたいと思います。この件に関しては以上とします。ぜひ審議会での活発な議論、そして有効な施設整備をお願いしたいと思っております。  時間もないので、最後にですね、教育行政についてですが、今回議案第132号で議決内容の一部変更のものが出ました。質疑でもさせていただきましたけれども、これ移動図書館の整備事業です。購入の事業です。非常に大切な私は事業の一つだと思います。ですので、この事業自体は応援をしたいなと思うんですけれども、その決裁がこのような形で修正をされるということがちょっと理解できないので、ご説明をぜひまず。もうちょっと時間ないので、できるだけ端的に、ただ明快にお願いします。 ◎生涯学習部長(下地明君)   物品売買契約で納入期限が令和元年10月1日以降の場合、税率を10%にすることとの通知を知らないまま税率8%で設計書を作成し、その後7月23日に入札を行い、9月定例会の議決を経て契約を締結しました。税率を10%で設計する必要があることは、9月定例会の議案提出時に指摘され知りました。できれば再度設計を組み直して、見積もり期間2週間を経て再入札を行い、12月定例会に提案することも考えましたが、受注生産のための工期が155日必要であることや、一括交付金事業でもあり、年度内執行を県から強く指導をされていたこと、また移動図書館車が古くて、いつ故障して使用できなくなるかもしれないという中で運用をしていたこと、そして市の都合で再入札した場合、当初落札した業者と違う業者が落札し、その業者と契約した場合、当初落札した業者から訴えられる可能性があることなどから、9月定例会では8%の消費税のまま議会に提案することとなりました。12月定例会では、10%の消費税分を契約変更で提案しております。当初から10%で設計していればスムーズに9月定例会で承認され契約できたと思いますが、係る事情で12月定例会で消費税10%増加分の変更を提案することになりました。大変申しわけなく思っております。 ◆濱元雅浩君   結局12月定例会で決をとらなきゃいけなくなっているわけです。しっかりとした行政運営をぜひお願いしたい。ありがとうございました。 ○議長(佐久本洋介君)   これで濱元雅浩君の質問は終了しました。  しばらく休憩し、3時半から再開したいと思います。  休憩します。                                     (休憩=午後3時15分)  再開します。                                     (再開=午後3時30分)  休憩前に引き続き一般質問を行います。  本日の会議時間は、議事の都合によりこれを延長します。  順次質問の発言を許します。 ◆新里匠君   よろしくお願いします。1番、新里匠でございます。ちょっと元気がないので、元気がある教育委員会からいきたいと思います。  ことし伊良部島小学校、伊良部島中学校、愛称結の橋学園が開校をいたしました。8カ月ほどたってですね、前回の議会から提出はしていたんですけれども、この伊良部島小学校、伊良部島中学校の特色ある教育と目標についてお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎教育長(宮國博君)   教育委員会、大変元気がございます。余り元気がないのは教育長ぐらいなもんで、残りは大変元気でございます。よろしくお願いします。  結の橋学園は、宮古初の施設一体型小中一貫校であります。小中9カ年を通して学校、保護者、地域で培うグローカルな人材、これグローバルという言葉と、それからローカルという言葉をつなぎ合わせたの、結の橋学園の宮城校長を初めとして、我々教育委員会がつくった造語でございますので、どうぞ。文部科学省も何か使っていますよ、この言葉はね。ぜひご理解をいただきたいと思います。グローカル人材の育成を目指し、キャリア教育を中核として、3本の特色ある教育を進めます。  3本の特色ある教育について説明を申し上げます。1つ目は、小学校1年生から中学校3年生までの一貫した教科として外国語活動、英語という教科、この教育を行います。2つ目に、道徳科を中心とした心の根っこづくりを推進します。小中の発達段階を系統立てた考え、議論する道徳の授業を展開し、児童生徒が自己の生き方について多面的、多角的な考えを深めていけるようにします。3つ目に、ふるさと学習、これルーツ・アンド・ウイングスというような言い方をしますけれども、総合的な学習の時間をキャリア教育を軸にふるさとに学び、社会に羽ばたき、将来は島の発展に貢献する児童生徒の育成を推進するという3つの柱を特色ある学習内容として展開をしています。また、子供たち一人一人の可能性を磨き、夢をつなぎ、結ぶ学園づくりを教育理念として掲げ、ふるさとに誇りをもち、世界へはばたくいらぶの子という教育目標を設定して、日々の教育活動に取り組んでいます。 ◆新里匠君   教育長、ありがとうございます。私もですね、このグローカルな人材という言葉がですね、好きになっていますけれども、やはりグローバルな世界の中でローカル的な心を持ってですね、やはりこの宮古島を引っ張っていく、また沖縄を引っ張っていく、また日本を引っ張っていくようなですね、人材をつくっていくという教育委員会並びに宮古島市の意気込みが伝わってくるなと思っております。  もう一個、島の発展に寄与する人材の育成というところと、生徒個人の可能性を広げて、世界へはばたくいらぶの子というまた言葉もですね、いいなと思っております。その上でですね、小1から中3、一貫教育を通して英語を学びますよと、道徳教育として考える力と多面的に活動するというか、誰とでも仲よくなっていくという教育と、もう一つは総合的なディスカッションといいますか、そういうことができると。長くてちょっと理解するのが困難でしたけれども、やはりそんなところだったかなと思っております。ぜひですね、これの達成のために頑張っていただきたいと思っております。  次に、開校初年度で多忙をきわめていると考えられます。どこの学校もそうだと思いますけれども、開校初年度はやはりいろんなことがあってですね、外からの見学もあるというところでですね、先生方が忙しい状況があるんではないかという、その上でですね、現場の課題を摘み取ることがこの学校の成功の道につながると思っておりますけれども、そういった課題はないかお伺いをいたします。 ◎教育部長(下地信男君)   4月に開校しまして、新たな形の小中一貫校ということで、現場では校長先生初め、先生方が懸命に取り組んでいるということは理解をしているところです。校長先生からですね、開校初年度として先生方の勤務の様子について報告がありました。その中では、小中一貫校としての教育課程、あるいは学校行事の部分で、先生方は試行錯誤しながら取り組んでいると。全てが初物尽くしなので、多少の忙しさはやむを得ない部分があるということを共通認識として進めているということがございました。また、休暇や休息につきましても、長期休暇の研修を減らしまして、昼休みの休憩もきちんと確保して、リフレッシュできるような環境に努めているということがあります。それから、教員の待遇という面で、JTE、日本人英語教師やバス運転手の2名の確保、それから特別支援員や問題行動等の学習支援員の人的支援が現場では構想しているということでございました。また、部活動やスポーツ少年団の活動についても、小中男子バレーボールの県大会優勝を初め、教職員は外部指導員と連携して徐々に成果を発揮しているという報告がありました。成果や課題、まだ道の半ばです。今後学校経営が落ちつく中で成果や課題も見えてくると思いますので、教育委員会としても学校と連携してですね、これらの課題に向けて支援してまいりたいと考えております。 ◆新里匠君   すばらしいバックアップがされているということでした。この件に関しまして、初物尽くしという言葉が出ました。手探りの中でやっているという中においては、やはりおのおのの経験値を生かしながらいいものを見つけていっているのかなと思っておりますけれども、その上でですね、さらに先生方のスキルアップをすることがですね、子供の教育にはまた寄与するのかなと思っております。そういう観点からしてですね、このスキルアップの取り組みとして、外郭団体に、外部団体といいますか、学校の外という意味なんですけれども、そこで教育を受ける機会の必要性についてですね、お伺いいたします。 ◎教育部長(下地信男君)   先生方のスキルアップのための取り組みということで、まずどの学校でも先生方のスキルアップという、資質向上というのはもう継続的にやっていくというところですけれども、結の橋学園の開校に当たりましては特殊な事情といいますか、佐良浜、伊良部、それぞれの地区の子供たちが一つの学校に統合されて一つの集団になるということで、これをどういうふうによりよい集団づくりを進めるかというのが一つの課題として捉えておりました。そこで、これ開校前の取り組みですけども、伊良部地区の先生方を対象にライフスキル教育研修会を開催しまして、子供たちの自己規律、それから責任感、それから効果的なコミュニケーションの能力を高めるための指導法を学び、現在学級づくりや授業づくりのスキルアップを図っているところです。  それから、特色ある教育に掲げている英語教育、あるいは道徳教育につきましても、文部科学省あるいは県からの指導、助言を仰ぎながら、県外からの著名な先生方をお招きしてですね、最新の道徳教育議論を深めながら授業に実践をするなど心がけているところです。今後ともですね、初めての開校となりました一貫校としてどう魅力を創出しながら学校づくりを進めているか、あるいは個々の教師のスキルアップにどう取り組んでいくかということが当面の課題であると校長からも報告を受けております。 ◆新里匠君   このスキルアップ教育、開校前にライフスキルアップ教育を行って、それが功を奏しているよという答弁でした。本当にすばらしいなと思いますけれども、それでですね、私がこの数々の質問をしたのはですね、やはり最初にも言ったんですけれども、必ず成功しなければならないという学校だと私は思っております。これから統廃合が、適正化というところで、進んでいくためには、やはり結の橋学園が成功という2文字をですね、得られないことにはやはり皆さんが納得していかないというところだと考えておりますので、この先生方のストレスや負担が、ないようにやっていただきたいという、これは愛情の質問でありました。ありがとうございます。  愛情ついでに、さっきバレーの話も出ました。喜ばしいことに、結の橋学園のバレー部の生徒が県の代表になったりですね、日本の代表として合宿に行っておりました。ちょっと今わからないんですけれども。この費用の援助なかなか難しいところがあると思いますけれども、これ何かいい方法はないかなとお伺いをしたいんですけれども、よろしくお願いします。                 (「休憩」の声あり) ○議長(佐久本洋介君)   休憩します。                                     (休憩=午後3時44分)  再開します。                                     (再開=午後3時44分) ◎教育部長(下地信男君)   日本の選抜選手になられて、練習に負担がかかっているという、練習の部分のご質問でお答えしますけれども、市が行っております宮古島市学校選手派遣補助金交付要綱はですね、地区大会を勝ち抜いて上位大会に出場資格を得たチームや個人を支援するということになっておりますので、選抜してこの大会に参加するのは要綱で補助できますけども、ただ練習のみにということについては今ある制度の中ではできないということです。ただ、日本代表ということになって練習に行っているという経費はですね、これ日本バレーボール協会から支援が、手当てがされているというふうに聞いています。 ◆新里匠君   援助が届いているという答弁とですね、届かない部分も多少はどこかにあるのかなと思っておりますから、ぜひ、そこら辺もう少しですね、日本代表に選ばれ、県代表に選ばれるというのはやはり誰にでも体験できない、得られないものなので、ぜひ、これが自分の負担、また家族の負担にならないようにやってもらいたいと思っております。じゃ、答弁お願いします。 ◎教育部長(下地信男君)   小中学生の交流派遣、選手派遣補助金の拡充という部分でですね、宮古島の子供たちが本当に活躍が目覚ましくて、これまで想定していなかった部分にも及んでいるという活躍がありますので、これをもう少し拡充しなければいけないということでですね、今後この補助金交付制度の拡充について検討していこうということに委員会ではなっております。その中で進めているところです。
    ◆新里匠君   前向きな答弁ありがとうございます。ぜひですね、応援をする体制づくり、よろしくお願いします。  次に、観光行政についてお伺いをいたします。今宮古島市において、「パニパニ×パラダイス」というご当地アイドルがいます。宮古島の行事でも、たびたび出ております。マンゴー共和国であったり、メロンの時期にはメロンのことを踊ったりしますし、「みーや」の歌もですね、歌ったりしております。これについて、観光PRとしてこれまで以上にですね、島内だけではなくて島外においてもこのご当地アイドル、活用していくというところの検討はないのかお伺いいたします。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   新里匠議員ご提案のご当地アイドル「パニパニ×パラダイス」の4人組でございますね、については、これまでも全日本トライアスロン宮古島大会の表彰式にご出演いただくなど、観光PRにご協力いただいております。今後もPRイベントの趣旨やターゲットから効果的だと考えられる場合は活用を検討してまいります。 ◆新里匠君   ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。  次に参ります。下地島空港の管理道路についてお伺いをいたします。前のですね、議会で、航空機の安全が法的見解から問題ないのではないかという質問をしました、6月に。宮古島市としてその件を踏まえて要望する予定があるかとお伺いをしたかったのですけども、前回お伺いをして、動いていないのかなと思ってですね、これ質問をちょっと変えたいと思います。例えば市民から要望があった場合は、これは県に要望できるのかお伺いをいたしたいと思います。 ◎建設部長(下地康教君)   下地島空港の管理用道路についてのご質問にお答えいたします。  本管理用道路は、下地島空港管理事務所へ聞き取り調査をことし7月に行っております。その中で、当該管理用道路は生活道路としての利用は考えてはいないということでございました。また、当該管理用道路は目的が限定されているので、市道として認定することは困難であるというふうに本市としては認識しているところではありますけれども、やはりいろいろな市民からのご意見等々があればですね、その利用の度合いであるとか、方法であるとか、そういったものはいろいろと、要望があればですね、その要望を受けて県のほうには伝えていきたいというふうに考えております。 ◆新里匠君   市民からの要望があったら伝えていくということでした。よろしくお願いします。  次なんですけれども、今現在閉鎖されている道路についてですけれども、これ閉鎖されているということはですね、必要ない道路なのかなという認識を持たざるを得ないんですけれども、通常管理道路は飛行場内に設置されていてですね、やはりそういうことを考えますと当該道路は伊良部島と島々を結ぶ生活道路との位置づけもあったのではないかと思っております。当時の文書等は残っていないのかなと思いながらこの質問を入れましたけれども、これは、ちょっと調べてからですね、次回にまた回したいと思います。  その上で、この管理道路が開放されるまでといいますか、開放されるかどうかもわからないですけれども、その上でですね、観光上必要であると考えるんですけれども、この17エンドのところは、開放するまでの間、駐車場の整備ができないかお伺いをいたします。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   下地島空港管理道路周辺の駐車場整備につきましては、宮古島市観光推進協議会において西側へ早期に整備する方針が決定しておりますので、できるだけ早期に整備を実施します。 ◆新里匠君   観光商工部長、早期と言いましたけれども、いつかはわかるんでしょうか。 ◎観光商工部長(楚南幸哉君)   宮古島市観光推進協議会の中では一、二年という、早期に必要である場所、駐車場、トイレなどの早期というのが一、二年の間、Bランクという形で3年から5年ということありますので、下地島17エンドに関してはですね、早急に本当に駐車場をつくっていきたいと思います。 ◆新里匠君   ぜひよろしくお願いをします。  次にですね、ちょっと飛びます。建設行政についてお伺いをいたしたいと思います。まず1番目に、都市計画についてお伺いをいたします。  宮古島市景観条例の見直しスケジュールについては、平良敏夫議員の質問の中でですね、平成22年策定で、10年たったから変更しますよと、2年間かけてやりますよという答弁がありました。その上でですね、この景観条例さまざまな方がかかわっているとは思うんですけれども、これは修正をする作業のですね、主体について聞きたいんですけれども、宮古島市なのか、専門家なのか、はたまたコンサルタントなのか、ここをお答えできたらよろしくお願いします。 ◎建設部長(下地康教君)   景観条例の見直しに関するご質問にお答えいたします。  景観条例におきましては、令和2年度にですね、景観形成方針と基準の細部の見直しを行って、計画の改定、ガイドラインの更新、条例の改正案を作成する予定でございます。今この作業をですね、委員会をつくりまして、その委員会の中でその内容を検討していくという形になります。 ◆新里匠君   ありがとうございます。委員会ということは、宮古島市がですね、主体的になって行っていくというので捉えていいのかなと思っておりますけれども。  それでですね、次に、宮古島市景観条例の海岸地域景観ゾーンにおける高さの制限の見直しができるかについてお伺いをいたします。 ◎建設部長(下地康教君)   景観条例の高さの見直しについてでございますけれども、全体的な内容及び建物の高さ基準については、9月に実施した市民アンケートによりますと、本市で残したい景観は何かという設問に対しまして、隆起サンゴ礁の海岸線や海辺の白い砂など、海に関するものが多数意見としてございました。そこで、その市民の意見、意向を参考としながら、景観ゾーンやゾーン特別景観形成方針の検討を行う予定となってございます。 ◆新里匠君   検討していくという考えかなと思っています。当該ゾーンにおいては、今高さの制限が7メートルであると。しかし、緑化を含む景観的条件等が備わっていればその限りではないとされていますけれども、実際にその運用がなされて7メートル以上の高さの構造物、構築物が建築されているか、わかっていましたらお伺いしたいんですけれども。 ◎建設部長(下地康教君)   まず、景観条例というのは罰則規定がございません。つまり景観条例でうたわれている基準を超えた場合は何かの罰則があるということではございません。しかしながら、その超えるような建築物が申請されますと、その審議会、景観審議会の中でですね、検討されまして、いろいろな指示、指導がございます。その指示、指導に従うことによって若干高さが超える場合もございます。高さが超える場合もあるんですけれども、その超える要件として景観審議会のほうでいろいろな指導が出ますから、その指導に沿って建物を建築していくという形になります。したがいまして、その決められた基準の高さを必ずしも守ると、またそれに制限されるということではございません。よって、景観審議会の適切な指導を受けて実施される建物に関しましては景観上よろしいという形になります。 ◆新里匠君   ありがとうございます。高さの制限に罰則はないけれども、その場合は検討委員会の指導を仰ぐということでした。  次に、建蔽率と容積率の指定についてお伺いをしたいんですけれども、宮古島市景観条例に鑑みた考え方についてお伺いをいたします。 ◎建設部長(下地康教君)   景観条例というのは、基本的に建築基準法による建蔽率云々という制限はございません。したがいまして、建築基準法と景観条例は別物というふうに理解していただきたいんですけれども、しかしながらやはり建物のことでございますので、それは何らかの関連性を持って議論される場合もございます。 ◆新里匠君   建設部長、それであれば、例えば伊良部島のですね、渡口の浜から長山港に抜けて伊良部大橋のたもとに行くまでですね、については、建蔽率、容積率という部分に関しては自然公園法のみの適用ということでよろしいのかお伺いいたします。 ◎建設部長(下地康教君)   基本的に建蔽率、容積率というのは建築基準法によるものでございますけれども、これは都市計画区域において非常に関連性があるものでございます。しかしながら、伊良部地域は都市計画区域外というふうになっておりまして、そこには従来の建築基準法という形が適用されない場合もございます。そこで、伊良部地区はどうなっているかと申しますと、先ほど新里匠議員がおっしゃったように、自然公園法による規制を受けるという形になります。自然公園法の規制の中にはですね、建蔽率の制限もございますので、その規制を受けるという形になります。 ◆新里匠君   次に行きます。  伊良部島における自然公園法の適用で、計画に基づく事業が実施されたと考えますけれども、その現状についてお伺いをいたします。 ◎建設部長(下地康教君)   基本的には、伊良部島においては自然公園法の適用を受けるという形になります。自然公園法の適用をも受けながらですね、やはり建物は宮古島市全体では景観条例というのがございますので、それの規制も、制限というんですかね、制限もかかってくるということでございます。 ◎伊良部支所長(上地成人君)   伊良部地域における県立自然公園法の計画書に基づき、沖縄県が実施した事業、それから今後の計画についてというご質問でございます。沖縄県自然保護課に問い合わせをいたしました。伊良部県立自然公園区域内でこれまで沖縄県が整備した施設は、平成9年度、サバオキ園地内の屋外ステージ、それから管理道路、駐車場、トイレ、それから平成13年度に通り池の遊歩道を整備してございます。その中でも通り池の遊歩道でございますけども、平成13年度、延長約300メートルの遊歩道を設置しておりますけども、これまで台風とかでたびたび被災している状況でございます。沖縄県は、平成28年度、宮古島市から被災部分の修繕、また手すりの老朽化によるけが対策、それからまた工法等の要望を受け、被災部分の撤去と手すりのクリア塗装を実施をしております。沖縄県は、これらの施設を平成30年度に老朽化点検を行い、長寿命化計画を策定済みでございます。今後は、長寿命化計画に基づきまして、通り池の遊歩道の整備については令和3年度、サバオキ園地内施設につきましては令和4年度にそれぞれ補修の整備を行い、施設の延命化を図ることとしております。 ◆新里匠君   平成28年に被災した箇所について修繕したとの答弁でありました。その前に手を入れたのがですね、今から15年ぐらい前だと記憶をしておりますけれども、その間捨てていたのかなと思っております。この公園計画の中には、サバオキ園地内の施設についてサバオキ園地の井戸を活用した一体整備という計画になっていると思います。今サバオキ園地の井戸はどうなっていますか。 ◎伊良部支所長(上地成人君)   サバオキ園地の井戸までの階段部分ののり面でございますけども、以前1度崩落がございました。そこの部分は補修いたしましたが、それでも崩落があるとの連絡がありまして、現場を確認いたしました。その結果、崩落が確認をされております。 ◆新里匠君   私も確認をして、その上でちょっと質問をしたんですけれども、これですね、この自然公園法をかけて、それで島の島並みといいますか、景観といいますか、それを守っていくためにやっている事業も含まれているというところであるんですけれども、この遊歩道もしかり、サバオキ園地の井戸もしかり、県はやってその後何も手を加えていないと。私がこれをなぜ言っているかというと、これは自然公園法というのがですね、先ほど建設部長とちょっと話をしてですね、自然公園法と景観条例はどちらが優先されるのかというところを話ししたときに、自然公園法という答えだったかなと思うんですけれども、この自然公園法によってですね、伊良部島の先ほど言った地区に関しては建蔽率、容積率でかかってきているわけでございます。それが13メートルという高さとですね、20%、60%以下という建蔽率と容積率の縛りがあるわけでございます。私は、なぜ、今言っている地域がですね、自然公園の第3種地域というものですけれども、これをこの網に入れて、この開発というかですね、妨げになっているんではないかとちょっと思っておりまして、この改定をできないかを取り上げたくてこの質問をしております。13メートルというと4階建てですよと。全てにおいて高層なものをつくれというわけではなくて、一部地区については、やはりシンボル的なものとして、それをつくれる環境も必要じゃないかなと思ってですね、これを言っておりますけれども、伊良部支所長、この伊良部県立自然公園の第3種地域の見直しはできるんですか。 ◎伊良部支所長(上地成人君)   県立自然公園第3種特別地域の見直しの手続でよろしいでしょうか。県の自然保護課に確認をいたしました。伊良部県立自然公園は、関係市町村の同意並びに自然環境保全法に基づき設置をされた沖縄県自然環境保全審議会の答申を踏まえ、平成7年9月に指定をされております。沖縄県は、これまでも公園計画に基づいて区域内に特別地域を指定し、伊良部県立自然公園の風致の維持に努めております。新里匠議員ご質問の第3種特別地域の見直しにつきましては、自然公園指定同様に、自然環境調査など公園計画の変更案を作成し、関係市町村の同意のもと、国の関係地方行政機関との協議を行い、諮問機関である沖縄県自然環境保全審議会の答申を踏まえ、沖縄県知事が変更することとなります。 ◆新里匠君   ということはですね、手続を踏めばできるということかなと思っておりますけれども、この変更をですね、今現在市として修正することはあるのか、その用意といいますか、その方針はあるのかお伺いをしたいんですけれども、市長か副市長、答えられれば。 ◎市長(下地敏彦君)   制度的にはですね、可能であるということは理解をいたしております。ただ、伊良部島全体の景観の保全というふうなのを考えた場合、自然環境の保全というのを考えた場合にはですね、今のところ景観条例、これで対応できておりますから、これで対応していきたいというふうに思っています。審議会にかけてこれをやるというほどまでに深刻な状況ではないという理解であります。 ◆新里匠君   今の状況でですね、対応できているということでした。  次へ参りたいと思います。次はですね、ちょっとまた飛ぶんですけれども、福祉行政についてお伺いをいたします。これ過去2回ほど出してやられておりませんでしたから、今回やりたいと思います。  最初にですね、不妊治療についてお伺いをいたしたいと思います。宮古島市における不妊治療者数についてお伺いをいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   宮古島市における不妊治療者数のご質問がございました。宮古島市におきます不妊治療者数の全体については、把握はできておりません。ただ、不妊治療につきましては、沖縄県が特定不妊治療費助成事業を実施しております。その中で、平成30年度の特定不妊治療費助成制度へ申請された方は、これは多良間村を含みますが、宮古圏域で延べ件数で言いますと24件というふうになっております。これは県のほうがまとめておりますので、多良間村と宮古島市を分けることができないということで、宮古圏域での数値ということになっております。 ◆新里匠君   ありがとうございます。その上でですね、宮古島市として行っている不妊治療の取り組みと課題についてお伺いをいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   宮古島市の取り組みについてお答えいたします。  現在宮古島市は、不妊治療のために島外での治療にかかる渡航費用の往復1万3,000円を上限に、夫婦それぞれ年3回まで助成を行っております。平成30年度は、実数で13名、延べ人数でいたしますと24名の方に対して54万6,000円を助成しております。不妊治療については、治療を受ける方によってその治療方法、大きな差がございます。費用や身体的、それから精神的な負担も個人差が大きいのが実情となっております。また、特に本市には特定不妊治療助成の指定医療機関もないので、さらに渡航費や時間的な負担も大きくなっていると考えております。しかし、不妊治療につきましてはデリケートな問題でもありますので、渡航費の申請窓口だけでは本人たちの負担軽減はなかなか厳しいところがありますので、今後その辺については検討していきたいというふうに考えております。 ◆新里匠君   ありがとうございます。これは、県が行っているという事業がですね、保険が対応されないという特定不妊治療助成事業というものに対しては、これ体外受精と顕微授精というものなんですけれども、1回につき上限15万円と、40歳未満、43歳になるまで通算6回で、43歳以上はなしと、40歳から42歳以上は通算3回までというものがあって、その上で宮古島市独自の取り組みとしてですね、渡航費の助成をしていると。これ実は調べてみたんですけれども、2014年にですね、12月定例会に市長がこの当時3村、渡嘉敷、座間味、南大東というこの3村しかやっていなかったこの事業をですね、いち早く取り入れて、この質問の翌年から助成をしてきた事業でございます。こういう状況がある中で、2019年6月に発表された令和元年度少子化社会対策白書というものがありまして、この記述がですね、それまでなかった不妊治療等への支援を盛り込んだんです。それがですね、2つあります。不妊専門相談センターの整備というものと、不妊治療にかかる経済的負担の軽減等というところをですね、盛り込んでおります。今ですね、現在子供を望む夫婦間の5.5組に1組が、また第1子を授かってから次の第2子を授かるまでの、子供を授かりたい夫婦がですね、2組に1組が不妊治療を受けなければならないという状況がある中で、この不妊相談センターの、有意義性について厚生労働省の政策統括官付政策評価官室というところのですね、レポートがありますけれども、不妊専門相談センターの相談対応を中心とした取り組みに関する調査を行った上で、不妊を1人で悩まないでというタイトルをもってですね、調査書を出しております。その内容を見れば、心のケア、経済的負担の軽減を初めとする悩みを把握して解消につなげていく入り口となる不妊相談センター等の設置は有意義であると考えるが、これは先ほどですね、生活環境部長がこのケアも必要だと、窓口だけでは対応できないのではないかという答弁がありますけれども、これ今、現状を言うと、大きい都市はやっております。県もやっております。しかしですね、市町村レベルになるとですね、やっていないんですよ。しかしですね、この不妊治療というものは、先ほど申しましたけれども、5.5組に1組が、また2人に1人がというところの不妊治療をやっている現状があるというところを考えますと、本市としてほかの地域にですね、先駆けてこれを設置することを提案したいんですけども、それについての見解をお伺いいたします。 ◎生活環境部長(垣花和彦君)   不妊相談センター、不妊治療の相談センターといいますと、やはりそれなりに専門の知識を持った方、あるいは心のケアにも十分対応できる資格を持った方、そういう方の配置が必要だというふうに考えております。今宮古島市におきましては、この不妊治療にかかわる皆さんへの対応としては渡航費の助成ということで窓口の事務職員が対応しているだけでございますけれども、まず相談センターというものを本格的に整備する前にですね、新庁舎が完成するのに合わせて保健センターも隣に隣接しますので、保健センターの職員、看護師、あるいは保健師、そういう事務職員よりは専門的な知識を持っている方々で窓口を対応できるようなまず体制をとって、その後に相談センターのあり方については検討できればというふうに考えております。 ◆新里匠君   生活環境部長、ありがとうございます。これですね、このセンターについて設置をしていただきたいというのはそうなんですけれども、なぜ私がこれを言うかというと、やはり心の問題、経済の問題もそうですけれども、1人で悩んでですね、やはり子供を授かりたいけれども授かれないという、本当に心が痛くなるというか、そういう悩みを持っている方がいると。そういう方々にですね、やはり心のケアをしてあげるというところはですね、本当に大事なことかなと思っております。県内で市町村独自のですね、この施策をやっているところどういうところがあるかなとちょっと確認してみたんですけれども、伊江島がですね、本当にいいといいますか、相当大きな成果を出しているのかなと思っております。これ先ほど言った県と個別の事業としてですね、43歳未満に関しては25万円の、これ全体で6回までという制限がありますけれども、これを助成していると。これは、県が1回15万円を助成する、それとは別で25万円を助成するというものです。県、これは国もそうなんですけれども、43歳以上の方については県は出しておりません。しかしですね、この伊江島については35万円。これは、県の援助が受けられないから、43歳未満の人よりも10万円多くなっているんですけれども、そういうケアをしております。この成果はどうなんだというところをですね、聞いたところですね、平成30年度でこちらはですね、特定不妊治療だけではなくて一般不妊治療に対しても助成をしております。平成30年度、一般不妊治療については7名、特定不妊治療がですね、6人、令和元年度が一般不妊治療についてが6人、特定不妊治療についてが5人という助成をしております。この驚くべき結果がですね、あります。この一般不妊治療、特定不妊治療の7人と6に対してですね、出産したのが5人、令和元年度に関しましても一般不妊治療6人、特定不妊治療5人に対して出産、これ妊娠をしているという話でしたけれども、3人。大きな成果を生んでいるわけなんです。これ感じ方としてはどうですかと窓口の対応してくれた方に聞きました。そうするとですね、これはもう思っていた以上に成果が出ているという実感であるというのを言っておりました。  不妊治療はですね、とても難しい問題であります。妊娠を望む健康な状態の男女が一定期間妊娠しない状態を不妊と呼んでおります。これ昔はですね、二、三年にと。二、三年たっても妊娠しない状態を言っていたんですけれども、今1年ということを言われております。不妊の原因がですね、今やもうみんながわかるところになっておりますけれども、男性も女性も半分ずつの原因があると。そういう人たちに対して自分たちの状態をなるべく早く正確に把握してもらって、正しい治療を受けて、周りのサポートも得ながらですね、新しい家族を授かれる夫婦がたくさんいてほしいと。私だけじゃなくて、皆さん思うと思います。宮古島市の今1学年の子供がですね、大体500人ぐらいかなと思うんですけれども、500人子供が生まれたとしてですね、今、日本において特定不妊治療における出生率の割合が5.1%となっているのを考えると、500人掛ける5%、25人も特定不妊治療で授かれる可能性のある子供がいるということを考えるとですね、とっても夢のある話だと思いませんか。この不妊治療についてですね、もっともっとサポートをしていただきたいし、宮古島市がこれからも、この2014年にですね、市長がもう先駆けと言っていいほどの、取り組みをしたというところにおいては、またこれからもですね、この県内の他市町村、または全国の他市町村を超えて、市民に寄り添う姿勢を持ち続けるために、この相談窓口から先につくってほしいなと思っておりますけれども、市長、見解をお伺いします。 ◎市長(下地敏彦君)   今新里匠議員から伊江島の取り組みについてるる説明を受けて、こんなにもすごい成果が上がっているのかなと思って、一応驚きをいたしました。私どももですね、先ほど生活環境部長が話したとおり、不妊専門の相談の窓口をまずきちんと固めて、一体どれぐらいの人が本当にその窓口に来るのかというのを見きわめた上でですね、充実を図ってまいりたいと思います。 ◆新里匠君   市長、ありがとうございます。ぜひですね、設置のほうよろしくお願いします。昔はですね、意味合いは違いますけれども、お金では命買えないという言葉がありますけれども、心とお金であれば命は買える。言い方おかしいですけれども、援助できるという時代になってきたのかなと思っておりますから、ぜひですね、援助のほうもよろしくお願いをします。  もう時間がですね、ないので、もう一個ちょっと福祉のところで。基金の創設についてというところでですね、基金の創設について。今のところも関連しますけれども、女性や子供、老人、障害者など、社会的弱者を現行の制度で救済できない場合が多いと思います。その救済のための基金創設は事実上可能かお伺いをします。済みません、ちょっと時間がないので、できるかどうかだけよろしくお願いします。 ◎総務部長(宮国高宣君)   基金創設については、基金の目的を定めた条例を制定をすることができれば可能でございます。 ◆新里匠君   可能だということでありますから、たとえですね、基金、寄附金が10万円だったとしても、5万円だったとしてもですね、それで助けられるものがあるのではないかと思っておりますから、ぜひですね、そこら辺も検討をお願いしたいと思っております。本当に多くの質問を、ちょっと書いてしまってですね、本当に答弁をつくっていただいた職員の方には悪いですけれども、また次回に回したいと思います。  最後の質問をしたいと思います。1年後にですね、市長選挙が迫っております。この3期11年間の市長自身が考える実績をお伺いをしたいと思います。 ◎市長(下地敏彦君)   私は、市長に就任してからこれまでの間、掲げた公約を実現し、宮古島が活力にあふれ、市民が豊かさを実感できる島づくりのため、基幹産業である農業の振興、地域経済を牽引する観光産業の振興、生活基盤の整備など、積極的に施策を推進してまいりました。就任当初は財政が逼迫し、大変厳しい状況でしたが、高率の補助事業を活用しながら財政再建に努め、現在では財政調整基金も102億円積み立てられています。特に合併特例債や一括交付金については利用できる期間が限られている制度であることから、宮古島市伝統工芸センター、防災センター、スポーツ観光交流拠点施設、宮古島市未来創造センターなど、宮古島の発展に必要な施設を急ピッチで整備し、文化、交流活動の充実や安心、安全な生活の確保に努めてまいりました。  農業については、積極的な農業基盤整備の推進により生産性が向上し、さらに農薬購入補助や次世代人材投資事業など、農家へのさまざまな支援により農業生産は向上しており、また青年就農業者も増加をいたしております。  水産業については、パヤオの増設や製氷施設、運用支援施設の整備を行うとともに、海業センターの機能強化を努め、もうかる漁業を推進しています。  子育て支援については、出産祝金の支給や障害児、病後児保育の充実、児童館の整備、認可外保育所の認可化とこども園の開設、こども医療費の窓口無料化、学校給食費の半額助成などを行い、待機児童の解消と保護者支援の充実を図りました。  市民生活については、敬老祝金の支給、難病患者への渡航費助成などの経済的な支援に加え、葬祭場やクリーンセンターの整備などを行い、生活環境基盤が今整いつつあります。さらに、環境モデル都市としてエコアイランド関連事業を推進し、美しい自然との共生に取り組んでいます。  教育については、伊良部島小中一貫教育校の設置を初め、学校規模適正化の推進、電子黒板の導入、全幼小中へのクーラー設置、危険なブロック塀のフェンス等への改修など、教育環境の充実に取り組んでまいりました。  生涯学習については、先ほど述べました宮古島市未来創造センターの整備を初め、陸上競技場の再整備を行い、また伊良部の平成の森公園にプロ野球キャンプにも対応できる屋外運動施設の整備に着手をいたしました。  また、今年度は総合庁舎の建設に着手しているところです。総合庁舎の完成により行政サービスが向上するとともに、効率的な行政運営が図られるものと考えています。今後も市民、議会と協力し、千年先においても宮古島市が発展し続けていけるよう行政運営に邁進をしてまいりたいと思います。 ◆新里匠君   ありがとうございます。本当にですね、いろんな事業、いろんな分野において成果を出してきたということはですね、私も本当に理解をいたします。  最後に1つだけですね。ちょっと私の考えなんですけども、政治とか、行政というものはですね、やめる前提でやるのと継続する意志を持ってやるのとでは本当に成果について、与える影響が高いのではないかと思っております。そういう意味においては、先日の我如古三雄議員への一般質問の中で後援会と相談をして進退を決めるというところを言っておりましたけれども、このことはですね、否定しなかったという部分を私は見るとですね、出馬意志あるのかなと少し思っているんですけれども、こういう観点からしてですね、この影響を政治的な、政治あるいは行政を進める上でやっぱり継続的に進める意志を持ちながらですね、来年も、やる意志あるのかというところを、最後にお聞かせください。よろしくお願いします。 ◎市長(下地敏彦君)   次年度においては、総合庁舎が完成し、市民にとって利便性の高い行政サービスの提供が可能となります。総合庁舎を核としたこれからのまちづくりは、未来を見据えた対応が必要になりますので、しっかりとした取り組みが必要であると考えております。 ◆新里匠君   時間ですね。終わります。ありがとうございました。また来年も意志を持って頑張ってください。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(佐久本洋介君)   これで新里匠君の質問は終了しました。  お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ、散会したいと思います。これにご異議ありませんか。                 (「異議なし」の声多数あり) ○議長(佐久本洋介君)   ご異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれにて延会します。                                     (延会=午後4時41分)...